テツガクちゃん
肯定さん、もし魔法が使えたらどうしますか?
肯定
なんか『おジャ魔女カーニバル』みたいな話だね。
もし魔法が使えたらか……。
質問に質問で返して申し訳ないんだけど、逆に『人は誰しも既に魔法を使っている』としたらどうかな?
テツガクちゃん
えっ……ちょっと待ってくださいね……。
…………
……
肯定さん、駄目みたいですよ?
指を鳴らせばコーヒーが出るかと思い、指を鳴らしましたがコーヒーは出ません。
人は魔法を使えませんよね?
肯定
ああ、そういう魔法ですか。
たしかに、テツガクちゃんのイメージする魔法とは違うかもしれないけど、それでも僕は『人は誰しも魔法使い』だと思っているよ。
例えば、昨晩テツガクちゃんは、僕と一緒にステーキを食べたじゃない?
なぜステーキが食べられたの?
テツガクちゃん
なぜって……。
私が「ステーキが食べたい」と言ってお肉を用意して、レシピを見て焼いたからですかね?
特にこれといって、疑問になる要素はないと思います。
肯定
そう、始まりはテツガクちゃんの頭の中のイメージ。
そのイメージが実際目の前に現れ、テツガクちゃんの胃袋に収まったよね?
でも本来、頭の中のイメージは、境界を越えて現実化することはないはずなんだよ。例え、それがどんなものでも。
だけど昨晩、そのイメージは境界を越え、ステーキは現実のものになった。
これって見方によっては、『魔法』と呼べるのではないかな?
テツガクちゃん
な、なるほど、そういう考え方もありますね。
それで『人は誰しも魔法使い』ということですか?
そういう視点だと、『もし魔法が使えたら?』という質問の印象が薄かったですね。
だって、既にそれを使っていて、改めて「どうする?」と訊かれても困りますよね。
肯定
いやいや、そんなことないよ。
ごめんね。僕が逆に困らせてしまって。
『もし魔法が使えたら?』という質問にも、ちゃんと僕なりの答えがあるんだよ。
僕なら魔法をたくさん見つけて、それを広めるかな。
いい意味での詐欺師として、そうニール・キャフリーの様に。
テツガクちゃん
『人は誰しも魔法使い』という考えを広める、ということですね。
でも、魔法をたくさん見つける、とはどういうことですか?
他にも魔法があるのですか?
(詐欺師というのは穏やかじゃないですが……)
肯定
さっきの例えは、料理だったよね。
でも、魔法は料理だけじゃない。
絵を描くことだって魔法と言えるし、歌うことや物語を創ることなども魔法と言えるでしょう。
頭の中のどんなイメージでも、それが空想の境界を越えて実体化した段階で全て魔法と言えると、僕は考えているんだ。
だから、たくさんのイメージを実体化させて、魔法を集めたいな、ってね。
でも、これより大きな魔法もある。
それはなんだと思う?
テツガクちゃん
なんでしょうか……。
あっ、指を鳴らせばコーヒーが出るとか!?
時間やエネルギーを使わずにパッと物を出すのが、魔力の大きな魔法とか!?
肯定
それ近いね! というより、テツガクちゃんは、かなり大きな魔力の魔法を既に使っているんじゃないかな?
僕が考える大きな魔力の魔法と言うのは、『気づき』と『創造』だね。
テツガクちゃんの『時間やエネルギーを使わずにパッと物を出す魔法』というのは、テツガクちゃんが創った魔法の概念だよね?
でも、なぜそれを創造できるの?
誰かに教わったわけでもないのに、なんで新しい概念を創造できるのかな?
それを考えていくと、『想像力や創造力』と魔法は変わらないんじゃないか? と考えることができる。
だって、どちらも無から何かを生み出しているじゃない。
そして、それに『気づける』ことも魔法と言える、というのが僕の考えなんだ。
テツガクちゃん
『気づき』と『創造』が大きな魔法ですか?
たしかに、肯定さんの肯定テツガクで「魔法は既にあるのではないか?」という『気づき』から『創造』された『新しい魔法という概念』を見ると、そう思えますね。
何かに気づき、それを創造するのが大きな魔法。
それが『気づき』と『創造』ですか。
肯定
そうだね。
これまでも『第七感』では、『もし、フォースがあるとしたら?』と考え、そこで気づいた要素をまとめて『創造』したのが『第七感(思考)』で、これが僕の中で『フォース=第七感(思考)』というものを創った。
そこから、誰かが創った魔法という概念を探すのではなくて、自分で魔法の存在に気づいて、それを創造すれば魔法は見つかるんじゃないか?
そんなことを考えて『人は誰しも魔法使い』としたけど、どうだろう?
テツガクちゃん
面白いですよ!
『魔法とは何か?』と考え、自分にとっての魔法に気づけば、それを創造することができる。
そう考えれば、『人は誰しも魔法使い』と言える。
肯定さんは、出来るだけたくさんの魔法を見つけ、それを広めるのが『もし魔法が使えたらどうしますか?』の答えということで、それは素晴らしいですよね!
肯定
ありがとうー。
人は『既に魔法が使えるんだよ』ということに気づいてもらって、新しい魔法を創造してもらうことは凄く難しいと思う。
だけど、それがたくさんできたら最高だよね。
それが出来るなら、是非いい意味での詐欺師になりたいね。
目指せニール・キャフリーです。
あっ、そうだ。
この後、喫茶店にコーヒーを飲みに行こうか?
これも魔法だね。会話の中のコーヒーが、これから境界を越えて実体化するはずだから。
それを確認に行こうよ。
その答えは、テツガクちゃんが使う『自分の運命を変える魔法』次第。
僕の自由意志が送る運命。それにガクちゃんの自由意志は、僕にどんな運命を送るか。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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