2018年3月25日日曜日

原点にして頂点


 原点にして頂点という言葉。これを図形に当てはめて考えると、球体と多面体の関係に似ています。
 球体は一つの面を持ちます。円というただ一つの面を。そして、多面体は面を複数持ちます。
 多面体が面を複数持つ限り、球体にはなれませんが、面の数が頂点を越える時、原点の球体に戻るのかもしれません。
 実は、『原点と頂点は違いがない』。それが原点にして頂点、という言葉かもしれません。




 





テツガクちゃん
 肯定さん、『原点にして頂点』という言葉をどう考えますか?


肯定
 えっ、そうだね……。

 シンプル・伊豆・ベスト!
 小さなことの積み重ねが、とんでもない景色を見せる。
 という感じかな? 僕の中ではね。


テツガクちゃん
 私もそう思っていました!
 きっと、それは本質を捉えています。
 
 ただ最近、別の世界を見たんです。
 ちょうど、『なぜ、円周率は無限に続くのか?』などの話題で、球体について考えた時です。


 そこで気づいてしまったんです! 私!
 『原点にして頂点』が見せる新しい世界に!
 
 球体はどれも全て点です。
 小さな原点が大きくなり頂点になります。
 どんなに小さくても、大きくても形は変わりません。
 全ては点という球体です。


肯定
 なるほど、たしかに!
 球体は大きくても小さくても点と表せるね。


テツガクちゃん
 そうなんです。球体は点なんです。
 どれも同じ円という一つの面を持ちます。

 そして、その球体とは別の図形。複数の面を持つ多面体。
 例えば、立方体はその面が増えていくことで、徐々にどうなっていきますか?


肯定
 えっ、そうだな……。 
 6つの面を持つ立方体から、12面体や32面体へ変化するとどうなるか? ということかな。
 
 それなら……丸くなるね。
 サッカーボールが分かりやすいかな。
 あれは五角形と六角形の面で、できているよね。
 面はたくさんあるけど、限りなく球体に近い。


テツガクちゃん
 そうです!
 
 球体は面を一つしか持ちません。円という面。ただ一つです。
 そして、面を複数持つ多面体は、その面を増やすことで徐々に球体に近づく。
 しかし、面が複数ある以上、面を一つしか持たない球体になれない。

 ですが、その頂点を超えたら、原点に戻るかもしれません。
 そうです、球体という原点に。
 
 そう考えると、まさに頂点にして原点!
 複数の面を極めて辿り着いた頂点が、一つの面という原点に戻るかもしれません。

 これは、速度にも言えることかもしれません。
 実は、静止している状態が、光速を超える速度だったり?
 光速に近づくと、周りが止まって見えるらしいですから。 
 
 こういうことが、『原点にして頂点』ということかもしれませんよ!
 始まりの原点が頂点でもある。
 原点と同時に頂点。 


肯定
 たしかに!
 何かを極めて頂点をとっても、そこは始まりの原点だよ、ということかもしれないね。
 何かを成し遂げた時、「そこはゴールではない、スタートラインだ」という感じ。

 僕達は、丸い球体の地球で生活していて、常に原点の上にいる。
 だから、原点と同時に頂点の世界を、無意識に見ているのかもしれないね。
  
 それから、人間と神様の関係にも似ているかも。
 人間は様々な面を持つけど、神様は誰が見ても一つの面しか持てない。神様という一つの面。
 
 人のことを「丸くなったね」と言うけど、多面性の個性を持つ人が人生の中で頂点を目指すということは、いつか始まりの原点に戻るということなのかもしれない。

 実は、昔の神話に登場する神々も僕達と同じ人間だったり?
 神々の時代って、今と変わらなかったりして。

 そう考えると、神話の世界との距離が近くなって、知りたいという好奇心が生まれるかもしれません。





 それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。