『中間色の事件簿便り』 の最初の事件の答えは二つあり、そのどちらを選ぶかで、その人の傾向がわかるらしいです。
あなたは、この最初の事件、どういう答えを選びましたか?
それぞれの解釈の違いを楽しめる作品になれたら嬉しいです。人の数だけ答えがある作品です。
テツガクちゃん
肯定さん、気づいてしまいました! 私!
『コーヒーは存在と同時に存在しない』という話の答えが、一つではないことに!
肯定
えっ、そうなの?
あっ、たしかに、答えは二つかもしれない。
”曖昧さ”と答える人と、犯人は『存在と同時に存在しない』と答える人。
この二つに分かれそう。
テツガクちゃん
えっ……そ、そうですか!?
私も大きく分けて、二つの答えが考えられました。
一つは、悪戯をしたのは私、と答える人と、肯定さんのように解釈する人です。
そして、この答えのどちらを選ぶかで、その人の傾向がわかる気がします!
肯定
本当に!?
全然、そういうことを考えずに決めた物語なので驚きですよ!
ところで、どんな傾向がわかるのかな?
テツガクちゃん
そうですね。
まず、私が犯人と解釈した場合。
しっかり文章を読みながら情報を補完、整理し、自分なりの解釈ができた結果だと考えられます。
これはとても素晴らしいことです。
しっかり、悪戯をした人物の正体を突き止めることに成功したのですから。
肯定
なるほど。
でも、僕はそう解釈しなかったな……。
もちろん、テツガクちゃんのちょっとした悪戯と思いやりを感じたけど、それらをひっくるめて”曖昧さ”の犯行、としたんだよ。
テツガクちゃん
肯定さんの解釈は例外ですが、文章に他の解釈を加えずに考えると、犯人は”曖昧さ”か、『存在と同時に存在しない』という答えになると思います。
たしかに、文章には私が犯人とはありませんでした。
”曖昧さ”の犯行か、犯人は『存在と同時に存在しない』とだけあります。
文章を読み取り、その二つのどちらかを選ぶ人。
この違いだけでも、その人の傾向がわかる気がします。
肯定
そうかもしれないね。
一般的には、ちゃんと犯人を特定する方がいいかもね!
情報を整理し、足りない部分を補完して、自分の解釈を混ぜることは、とても大切なことだよね。
でも、それ以外の答えを出した人も凄いと思うな。
犯人をテツガクちゃん以外と答えた人。
あなたは天才かもしれません!
自分で言うのもなんですけどね。
テツガクちゃん
私も天才だと思いますよ!
一般的な感覚だと、私が犯人と答える事を求められると思います。
その中で私以外の答えを選ぶのは、自分で『新しい道』を切り開く力を持っている、ということです。
あの事件の本当の犯人は、肯定さんかもしれませんし。
肯定
たしかに。
本当は、僕の自作自演かもしれないね。
そう思えた方! 間違いなく天才です!
少なくとも物語を書く能力が凄く高いと思います!
是非、新しい物語に挑戦してみてください!
きっと凄い作品が生まれると思います!
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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