2018年5月20日日曜日

コーヒーを隠したのは誰?


 『中間色の事件簿便り』 の最初の事件の答えは二つあり、そのどちらを選ぶかで、その人の傾向がわかるらしいです。
 あなたは、この最初の事件、どういう答えを選びましたか?
 それぞれの解釈の違いを楽しめる作品になれたら嬉しいです。人の数だけ答えがある作品です。




 




テツガクちゃん
 肯定さん、気づいてしまいました! 私!
 『コーヒーは存在と同時に存在しない』という話の答えが、一つではないことに!
 

肯定
 えっ、そうなの?
 
 あっ、たしかに、答えは二つかもしれない。
 ”曖昧さ”と答える人と、犯人は『存在と同時に存在しない』と答える人。
 
 この二つに分かれそう。


テツガクちゃん
 えっ……そ、そうですか!?
 
 私も大きく分けて、二つの答えが考えられました。
 一つは、悪戯をしたのは私、と答える人と、肯定さんのように解釈する人です。

 そして、この答えのどちらを選ぶかで、その人の傾向がわかる気がします!


肯定
 本当に!?
 全然、そういうことを考えずに決めた物語なので驚きですよ!

 ところで、どんな傾向がわかるのかな?


テツガクちゃん
 そうですね。
 まず、私が犯人と解釈した場合。
 しっかり文章を読みながら情報を補完、整理し、自分なりの解釈ができた結果だと考えられます。

 これはとても素晴らしいことです。
 しっかり、悪戯をした人物の正体を突き止めることに成功したのですから。


肯定
 なるほど。
 でも、僕はそう解釈しなかったな……。
 
 もちろん、テツガクちゃんのちょっとした悪戯と思いやりを感じたけど、それらをひっくるめて”曖昧さ”の犯行、としたんだよ。


テツガクちゃん
 肯定さんの解釈は例外ですが、文章に他の解釈を加えずに考えると、犯人は”曖昧さ”か、『存在と同時に存在しない』という答えになると思います。

 たしかに、文章には私が犯人とはありませんでした。
 ”曖昧さ”の犯行か、犯人は『存在と同時に存在しない』とだけあります。 
 文章を読み取り、その二つのどちらかを選ぶ人。
 この違いだけでも、その人の傾向がわかる気がします。


肯定
 そうかもしれないね。
 
 一般的には、ちゃんと犯人を特定する方がいいかもね!
 情報を整理し、足りない部分を補完して、自分の解釈を混ぜることは、とても大切なことだよね。

 でも、それ以外の答えを出した人も凄いと思うな。
 犯人をテツガクちゃん以外と答えた人。

 あなたは天才かもしれません!
 自分で言うのもなんですけどね。


テツガクちゃん
 私も天才だと思いますよ!
 
 一般的な感覚だと、私が犯人と答える事を求められると思います。
 その中で私以外の答えを選ぶのは、自分で『新しい道』を切り開く力を持っている、ということです。
 
 あの事件の本当の犯人は、肯定さんかもしれませんし。


肯定
 たしかに。
 本当は、僕の自作自演かもしれないね。
 
 そう思えた方! 間違いなく天才です!
 
 少なくとも物語を書く能力が凄く高いと思います!
 是非、新しい物語に挑戦してみてください!
 きっと凄い作品が生まれると思います!









それでは、また次の機会にお会いしましょう。

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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。