2019年3月7日木曜日

届かない手紙 8通目


 拝啓

 歌う不死蝶様、春の暖かさが届ける花の舞。

 その舞でくしゃみが止まらない日々を過ごしています。
 年々にこの足枷の重さが軽くなり、いつか春を楽しめる日がくる予感がします。


 ほんの少しかゆめな私の目、その目の前に一つの分岐点が見えています。
 それを見る私には様々な思いがあります。

 その大半は支えられた気持ちが大きく占め、ほんの少しの驚きの気持ちがあります。
 今、ここにいる。

 この分岐点にたつ、この日が本当に来ることになるとは……。

 私には憧れの夢がありました。
 それに少しでも近づくために、ある日を境に毎日できることを続けてきました。
 その日課も1年が過ぎ、三日坊主な私が1年以上続けられたことに驚いています。
 
 時には、ゴッホさんが見た世界の影を覗きながら、続けました。

 そんな私の隣には様々な支えがありました。
 家族や親戚、友達をはじめ、たくさんの英雄の支えが。

 そのお蔭で立ち上がることができました。
 全てのはじまり。その忘れた宿題という夢の答えを持って、ゴミ箱の先の未来を目指して。
 留まりたいイメージ、そんな戻りたくて帰りたいキモチのまま、何でもできるようになれる時空の中、頼りなくてぎこちない翼を信じることができました。
 ありがとうございます。

 あなたが歌った事に嘘は全くありませんでした。
 私なりに自分の軌道で飛べました。

 恐れていたあの分岐点。
 ですが、不思議と昔ほど怖くありません。
 
 きっと、隣にいる相方のお蔭だと思います。
 この結果がどうであれ、私は相方と共に何かを続けるでしょう。

 そこにはあなたもいて、あなたがいるフロンティアにお邪魔すると思います。
 その時はよろしくお願いします。
 
 あなたがここから羽ばたき、起こした風。
 それが大きく力強い竜巻として、私の世界にあります。いえ、きっと私達の世界でしょう。
 迷い、恐怖、不安、余計なものを吹き飛ばしてくれる竜巻。
 そして、どこか遠くへ、新しい場所へ運ぶ風。
 きっと、相方と一緒なら、その風を捉まえて何度でも飛べそうです。

 素敵な贈り物をありがとうございます。
 その贈り物で、あなたに『はじめまして』の挨拶をするのが、私の新しい憧れの夢のようです。
 歌、素敵な贈り物、夢と……よく考えたら、いただいてばかりです。
 その答えがいつもありがとうございます、というのは申し訳ありませんが、今の私にはその言葉しか見つかりません。
 本当に、本当にありがとうございます。

 これから、この恩への答えという謎々と向き合います。
 とても難しい宿題になりそうですが、実は少し楽しみです。



 それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。


 敬具


 歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より

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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。