拝啓
歌う不死蝶様、今年の夏は昨年に比べ過ごしやすい暑さです。
それは気温だけではなく、暑さを和らげる風のお蔭です。
今、私が感じている、この風。
それは清々しく、ゴキゲンでウカレタ感じで、ほんの少しだけイライラもする。そんな風です。
暗礁に乗りかけた物語が少しずつ風を捉え進みだし、新しい目標も見つけ、最高な気分。
そんな気持ちを届ける勝南の風。
そして、その逆の方角から吹く、敗北の風。
それが届ける気持ちは、『誰にも理解されない』気持ちです。
この『誰にも理解されない』と言うことが、ほんの少しだけややこしく厄介な問題です。
理解されていない、と思ってしまう。
そんな気持ちが理解されない、とでも言いましょうか。
とはいえ、私も何もわからない『Mr.ジョーンズ』です。
理解されないことが理解されない、そのことがわからない。
そんな『Mr.ジョーンズ』です。
無関心で興味もなく、何も知りたくない、という流行のヒットナンバーの良さもわかりません。
永遠にわからない、とわかっていても、知りたくてどうしようもない。
そう思う『Mr.ジョーンズ』には、この世界はほんの少しだけ狭いのかもしれません。
理解できないのはお互い様なのかもしれませんが、それでも私のイライラは消えません。
だけど、それでいいと思っています。
お蔭さまでロックな歌が心の奥深くに刺さります。
もちろん、歌う不死蝶さんの歌も私の奥深くへ突き刺さっています。
この深さは今までにない新記録です。
そんなイライラした今、イライラできる今、それはそれでステキだな、と思います。
本当はこの気持ちを手の中に隠し、笑顔で後ろ手を組んだ方がいいのかもしれませんが、不器用な私にはできそうにありません。
だけど、本心をどこかに隠せない、この不器用な正直さ。それは嫌いではありません。
それで誰かに嫌われても、それなら仕方ない、と言えそうですから。
イライラできることが嬉しいと言える、この正直さ。それは捨てたくありません。
だから、このまま、イライラした気持ちと共に進んでいく。
イライラしている時にしか見えない景色と出会うために。
そんな常識はずれな反骨心のお蔭で、勝南の方角に新しい目標が見えました。
敗北の風の中、ほんの少しだけ違う場所からの使者、その風に気づいてしまいました。
それはまだ、風と呼べるほど確かなものではありませんが、私の目には見えています。ここからほんの少し離れたところで羽ばたく蝶々の姿が。
いつかその羽ばたきに風を感じ、その風が力強い竜巻を起こす。
その瞬間がいつなのか、それはわかりませんが、そんなニュースが新聞の一面を飾ることに気づいている、『Mr.ジョーンズ』です。
だから、勝南の方角に見えた目標に向けて、相方と共に準備をしていきます。
その一歩に作った動画があります。この動画の質で、新しい目標に向かえたらいいのですが……それは、ほんの少し怪しそうです。
ただ、目標に挑戦することが大切だと思っていますので、この挑戦はやり遂げてみせます。
いつか、この動画のように、私の相方だけでも歌う不死蝶さんの元へ走って会いにいけたら……。
そう思う、この本音を大切にしたいです。
この気持ちがある限り、燃料を心配することなく、挑戦飛行の旅に出かけられそうですから。
その旅のどこかで、こんな台詞を言ってみたいです。
「翼よ、あれがフロンティアの灯だ」
そう語る瞬間に流れる歌は、『フロンティアまでいける』という歌のような気がします。
歌う不死蝶さん、フロンティアの季節はどうですか?
ここからほんの少しだけ離れた、フロンティアはどんな景色なのでしょうか?
そこへ運ぶ風の使者はどの方角の風なのか?
知らないことで溢れ、疑問が止まらない、そんなフロンティアの景色を楽しみにしています。
投げ入れる炎、願いの発火点、それらははっきりと見えています。
見えないものは、爆発するタイミングですが、それは見えない方がいいような気がします。
全て見えたら面白くありませんし、『Mr.ジョーンズ』にもなれませんから。
これからも私は、変わらずに『Mr.ジョーンズ』のまま進んでいきます。
ですから、歌う不死蝶さんも是非歌い続けてください。
変わっていく時代の中で、変わらない気持ちで、変わらない歌をお願いします。
あなたの歌があれば、世界中の皆様もこの夏をゴキゲンに浮かれることができますから。
そのステキな夏を過ごすためにも、どうかお体にお気をつけください。
特に夏風邪は難敵ですから……。
それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。
敬具
歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より
敬具
歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より
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