『ナイトミュージアム』という映画に登場するルーズベルトさんの台詞。
「私は蝋でできている。きみは何でできている?」
あなたはこの質問になんと答えますか?
『ナイトミュージアム』という映画の中で、ルーズベルトさんが主人公のラリーに言った台詞がステキですよね!
「私は蝋でできている。きみは何でできている?」
という台詞です。とても印象に残りました。
肯定
僕も凄く印象に残ったよ。
その前の「ある者は生まれつき偉大。それ以外は、強いられて偉大になる。君にとって、これが偉大になるチャンスだ」という台詞。
ラリーを鼓舞する偉大な大統領だけど、気になる人に声をかけられない面もあるのが魅力的だったね。
ラリーが困っている時に言う「きみは何でできている?」という台詞。
きっと、蝋人形にはない本物の心を持っているだろう? だから、大丈夫だよ。
という彼の願いと応援の気持ちが、僕には見えたかな。
気になる人に声をかけられない蝋人形の大統領。
そんな彼が持つ偉大さは、自分と同じ蝋のようなもの。
だけど、本物の心を持つラリーなら、チャンスを掴み本物の偉大さを手にするだろう。
そんな感じの気持ち。
まあ、僕が彼の立場ならそう思う、ってことだけど。
テツガクちゃん
そうですね。
この映画は少し『オズの魔法使い』に近い感じがします。
例えば、ブリキのきこりさんとか。
それから、私も肯定さんと同じように解釈しました。
自分は気になる人を眺めることしかできない。
そして、相手に渡したい心もないと、思っていたのでしょう。
ただ、それは本当にそうでしょうか?
肯定
それは、『視点による』ということかな?
テツガクちゃん
その通りです!
『君は何でできている?』
私の答えは、「ルーズベルトさんはラリーと同じ『有機物』でできています」と答えます。
さらに、視点を広げれば『同じ物質でできている』と言えます。
分子と原子によって、作られる物質です。
広い視点で見れば、蝋人形と人もそこまで違いはないんですよ。
オズの魔法使いに登場する仲間達もそうです。
ブリキのきこりさんもカカシさんにライオンさんも、実は欲しいモノを既に持っていたんですよ。
肯定
たしかに、そういう考え方もできるね!
ブリキのきこりが欲しいモノは『心』だったかな?
でも、『心』を欲しがる『心』があるよね。
本当に『心』がないなら、何も欲しがらないよね。
カカシも『知恵』が欲しいと考える『知恵』があるし、ライオンも臆病さと向き合う『勇気』がある。
蝋人形のルーズベルトも人と同じ物質だね。
人に心がある、と彼が思うのなら、その心は彼にもあるよね。
テツガクちゃん
さすが肯定さん。その通りですね。
視点を広げてみれば、私にはそう見えます。
これから先の未来で、この問題と向き合うことになるでしょう。
ロボットの存在が当たり前になった時、人はそのロボットとどう向き合うのか?
これまでの視点で、自分達とは違う存在と分類するのか。
それとも、より広い視点で自分達と同じ存在と分類するのか。
あるいは、曖昧な中間色のような存在にするのか。
遠くない未来で、正解という答えがないこの問題と向き合うことになるでしょう。
そんなことを予感させる映画でした。
あなたなら、『自分が何でできている』と答えますか?
そして、これから出会う、自分とは違う存在とどう向き合いますか?
きっと、そこに正解はないでしょう。
ですが、どれも大切な答えです。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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