人は目印のない場所では、真っ直ぐ歩けない。
もし、そうであるのなら、一直線の真っ直ぐの方が幻想なのかもしれません。
肯定さん、人は真っ直ぐ歩けないらしいですよ!
映画『フライト・オブ・フェニックス』である人物が。
目印も何もない砂漠の中では、人は真っ直ぐ歩けない。
いくら、真っ直ぐ歩いたつもりでも、円を描いてしまう。
と説明していました。
人は無意識に、『メビウスの輪』を描いてしまうようですね。
肯定
そうかもしれないね。
自分では真っ直ぐ進もうとしている。
だけど、目印がない場所では、力が強い利き腕や利き足の方向にずれてしまうのかもしれない。
その歩みが描く、円。
それが『メビウスの輪』か……。
面白いね。
テツガクちゃん
面白いですね!
無意識に円を描いてしまうなんて!
ですが、視点を変えて考えると、それはこの世界にも言えますよね。
現実だと思って進んでいる(真っ直ぐ歩いている)つもりでも、本当は幻の中(円を描いている)に生きている。
『メビウスの輪』は、どちらが表か裏か分からなくなる輪です。
幻や夢だと思っていたものが表で、実は現実だと思っていたものが幻想の裏だったり。
肯定
僕もそういう可能性の景色が見えているよ。
表や裏という概念すら『存在と同時に存在しない』。
名もなかった『メビウスの輪』。
それに似た中間色の世界に生きているのかも。
表か裏か、そのどちらを見るのかは視点次第。
全ては自分の視点が決める。
自分が決めるまでは、表も裏もなかった、名無しさん。
本人が真っ直ぐ歩いている、と思うのなら。
例え、足跡が『メビウスの輪』を描いても。
それは、真っ直ぐなんだろうね。
その円を描く動きが、真っ直ぐ動くということに変わる。
テツガクちゃん
そうですね。
真っ直ぐ歩いているつもりが、深淵の湖にドボンかもしれない。
だけど、その歩みが自分にとっての真っ直ぐなら、行き先は変わりませんね。
目的を定め、そこを目指して進むのも真っ直ぐですし、何も見ずに歩き『メビウスの輪』を描きながら進むのも真っ直ぐです。
ただ、一直線に進む。
そんな真っ直ぐという概念の方が、幻なのかもしれません。
きっと、真っ直ぐにも、いろんな真っ直ぐがあるんですよ。
あなたが描く真っ直ぐな軌道は、どんな物語を描きますか?
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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