拝啓
歌う不死蝶様、今年も残り一ヶ月と数週間となりました。
今年の2月には、まだ一ヶ月という余裕がありましたが。
今はもう一ヶ月と数週間しかない、という焦げた焦りの香りがします。
2月には確かにあった、あの余裕。
それが消えてしまった、この霧の事件。
その景色を相方と共に向き合いました。
そして、一つの答えに出会いました。
謎は謎のまま、その方が面白いという答えを。
だから、このまま。
まだ余裕があるという気持ちと、もう余裕がないという気持ち。
その二つと共に歩んでいく。
為し遂げたい何かが成せた時。
霧も晴れるだろう、と信じて。
相方とそういう話をした時、私は今年の目標を思い出しました。
『どうにもならないこと』に囚われない、という目標。
振り返ってみれば、今年も囚われっぱなしでした。
ただ、余計なことに振り回されながらも。
これ以上シャレている時間はない、ということは忘れませんでした。
それを忘れなかったこと。それが全てだったと思っています。
そのお蔭で、新しい宝島のような目標にも出会えました。
今もそこへ向かって、幽霊船を進めています。
ただ、よく消えてしまう幽霊船なのですが。
そんな『彷徨える夢追い人』的な、幽霊船の旅はとても最高です。
常識外れな航路も通りますし、幽かな風だって捉えます。
そして、幽かな霊の光だって見えていたり……。
例えば、自分の心の奥深く。
見えない幽界にある幽谷で眠る、自分の霊魂の灯とか。
普段はなかなか見れず、一瞬現れても幽霊船のように消えてしまう。
そんな霊魂が、時々幽かですが見えています。
この幽霊船の旅で、どんな目的地に辿り着くのか。
ちょっぴり期待しています。
今、歌う不死蝶さんはフロンティアで、どんな旅をしているのでしょうか?
いつか、お互いの航海日誌。
その一部だけでもいいので、見ることができれば……。
なんとなく、その夢は叶う気がします。
私は幽霊船の船長ですから。
雀のジャック船長に憧れる船長です。
その夢が叶うまで。
いえ、叶ってからも、どうかお元気で。
歌う不死蝶さんがフロンティアから届ける。
あの風と光が私達の道しるべですから。
それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。
敬具
歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より
敬具
歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より
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