誰にだってあるかもしれない、怖いという幻。
それは、立ち止まって、静かに見つめれば消えてしまう。
そんな幻かもしれません。
テツガクちゃん
気づいてしまいました! 私!
『怖い』というのが幻であることに!
肯定
えっ、恐怖心はあるよ!
僕だって、たくさん怖いものがあるよ。
虫とか無視とか批判とかさ。
いろいろね。
テツガクちゃん
それは、『無視、賞賛、批判』というやつですか?
肯定
まあ、そんな感じだね。
できれば褒めてもらいたい。
でも、批判される。
だけど、それはいいこと。
本当に怖いのは無視されること。
だから、無視されるのが一番怖い、という人もいるよね。
それ以外にも、人それぞれ怖いものがあるのだろうけど。
テツガクちゃん
そこなんです!
誰も同じ『怖い』を見ていません。
それは、蜃気楼のように形を変える幻です。
誰かには雷に見え、誰かには虫に見え、無視にも見える。
そんな、それぞれが違う恐怖という幻を見ているんですよ。
肯定
なるほど。そういうことね。
たしかに、そう考えると幻かも。
じゃあ、ガクちゃんは、どんな『怖い』という幻を見ているの?
テツガクちゃん
私には『怖い』という幻が見えません。
ある意味、そのことが『怖い』ことかもしれません。
ですが、この感覚は、誰もが持っているのではないでしょうか?
『怖い』という幻が見たくて、あえてそれを見ていたり。
人の数だけある『怖い』という幻。
そんなステキな世界を見るために、人はそれを見るのかもしれません。
だけど、その恐怖に負けそうになった時は、少し考えてみてください。
本当に、その幻は怖いものでしょうか?
意外にも何も恐れない自分がいて。
さっきまで見えていた幻は、消えてしまうかもしれません。
私達は幻想を好みます。
その幻想は、私達の好きなように描きかえられます。
あなたを留める。
『怖い』という幻も、きっとそうですよ。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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