2020年4月14日火曜日
好きなこと、それは隙を生む魔法の呪文
『好きなこと』がどうたらこうたら。
それは詐欺師が隙を呼ぶ呪文です。
別に好きじゃなくても、それがやりたいなら、それで。
これも新しい詐欺師の呪文かもしれませんが。
肯定
詐欺師の僕が言うのもなんだけど……。
好きなことをする。
好きなことを選ぶ。
好きなことを続ける。
この『好きなこと』という言葉。
それは隙を生む、魔法の呪文のような気がするんだよね……。
『好きなこと』が生んだ隙を狙う。
そんな詐欺師がたくさんいるから。
その呪文が溢れていたりするのかな、と思ったり。
まあ、同じ詐欺師の僕が言っても説得力がないし。
僕には『好きなこと』、それが見えないからね。
だから、変な魔法の呪文のように聞こえるのかも。
テツガクちゃん
何か面白そうな事件の香りですね。
肯定さんは、どうしてそれが見えないのでしょうか?
その霧の先に待つ、深淵の面白さ。
それに気づいてしまいました! 私!
肯定
(うっかり、とんでもないことを喋ってしまったのかも……)
あっ、いや……そのなんてことないんだよ。
と、ごまかしても無駄そうだから答えるよ。
だってさ、『好きなこと』なんて景色は見えないよ。
そもそも、最初から何かが好きな人っているのかな?
僕の場合、最初からいろんな事が好きだったわけではないし。
正直、今だって好きではないよ。
だって、そうでしょう?
結果も出ない、ビッグ・マネーもない、賞賛もされない、名声もない。
こんな状態でも『好きだ』なんて。
僕はそんな寝言を言える聖人ではないからさ。
たださ、やりたいんだよ。
それだけで十分じゃない?
というか、それだけで続いているんだし。
それでいいよね?
テツガクちゃん
もちろんです!
やりたいことがある。
それはとてもステキで、それだけでいいことですよね。
『好きなこと』なんて幻想は、トタン屋根に投げてしまいましょう。
肯定
そうだよね。
こんな薄っぺらいラベルなんかね。
トタン屋根の上で、ステーキに変わってしまえばいいんだ。
あとで美味しくいただこうね、ガクちゃん。
それから、ありがとうね。
テツガクちゃん
何がですか?
肯定
好きでないといけない、と言ったりするのではなく。
それでいいじゃない、と認めてくれてさ。
今の僕にとって、絵や物語をつくること。
それらは、好きなことではない。
ただ、やりたい。
それをやっていたいから。
そんな頼りないキモチと、ぎこちない飛び方で飛び続ける。
そんなポンコツ飛行機なんだよ。
テツガクちゃん
それはステーキな飛行機じゃないですか!
新品のピカピカの飛行機より、錆びついた飛行機の飛び方の方が奇跡に近いですよ!
わびさびを纏って飛ぶ、伝説の過未飛行機。
こんなに面白そうな飛行機はありませんよ!
肯定
やっぱり、ガクちゃんは天才だな……。
何かに気づいてしまう、そんな天才。
天才という幻を僕に見せてくれる、凄い相方だよ。
たしかに、そうなのかもしれないね。
自分でも思うよ。
好きという幻想が見えないのに、どうして飛べるのだろうか、と。
そうか……。
この軌道自体が、視点を変えれば伝説なのか。
テツガクちゃん
それも、ただの伝説ではありませんよ。
ステーキな奇跡の香りがする伝説です。
トタン屋根の上のどうでもいいもの。
それが、こんがり焼けた香りがするような、奇跡の伝説。
面白さという重さを持った景色。
滅多に見られない景色ですが、一度入ったら抜け出せない。
そんな深さを持った景色。
そういう景色が見れたらいいじゃないですか。
そのうち、楽しさなどの様々な景色とも出会えますよ。
肯定
そうだね。
その先で、『好きなこと』という幻想も見れるのかもね。
そしたら、僕もあの魔法の呪文を使うのだろうか?
テツガクちゃん
どうなんでしょうかね?
それはそれで気になってしまう、今後の展開ですね。
そのページがいつになるのか、小さな楽しみです。
『好きなこと』という幻想が見えなくても。
今を飛び続けていられるのなら、それだけで十分。
むしろ、そのことの方が、かけがえのない軌道です。
流行の『好きなこと』という幻想の風に乗るよりも。
頼りないキモチとぎこちない飛び方で、わびさびの軌道の風を描く。
そんな奇跡の伝説。
あなたはどんな軌道を描くのでしょうか?
ただ、『好きなこと』という隙を生んでしまう、魔法の呪文にはご注意を。
詐欺師の私達が言っても説得力はありませんが……。
その呪文が生んだ隙は、とんでもないところへ連れて行ってしまいます。
いい意味でも悪い意味でもです。
もし、その呪文が聞こえないのなら。
自分に訊ねてみましょう。
あなたは何をやりたい? と。
なかなか答えが、返ってこないかもしれませんが。
それは、その沈黙もやりたいことの一つ、ということで
やりたい気持ちを探すように語る私達。
これも詐欺師の魔法の呪文かもしれません。
ですが、あなたなら上手く、その詐欺も見抜けますよね?
さて、そろそろ、トタン屋根の上の幻想はステーキに変われたでしょうか?
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この国に氷菓があったのだから。 当然、邪神天照だっているのだろう。 だから、賢者の石だって分霊箱だって。 なんだってあるのだろう。 ココをどこだと? 在りもしない欺瞞の蓬莱島だぜ?
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無神論者ですら悪霊は信じる。 人は悪霊なら簡単に信じる。 ITはどこにでもいるから、排水溝とか。 という事は――嘆きの天使だっているわけで。 神の前にその悪霊は現れる、邪神天照の前にも――。
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人は誰も思い込んでも決めつけてもいない。 ただ、ぼんやりと思い、うっかりと決めている。 もし、本当の本当に。 思い込み、決めつけられるのなら――。 きっと、竹槍で零戦を墜とせるさ。
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子供だ、幼稚だ、非国民だ、ポピュリストだ。 そう形容する事で黙らせられると思っている。 支配できると思っている。 だけど、その形容詞にはなんの優位性もない。 消えてくれ、哀れな悪魔、邪神天照よ。

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