平等と公平。
そこには、昼と夜ほどの違いがありそうです。
例えば、映画館です。
平面に等しく並ぶ平等な椅子と偏りなく並ぶ公平な椅子。
今では、平等な椅子が並ぶ映画館は少なくなりましたね。
テツガクちゃん
平等と公平。
とても似ているように思えますが。
そこには、昼と夜ほどの違いがある。
そんな気持ちに気づいてしまいました! 私!
肯定
本当に似ているような言葉だよね。
『唯一無二』のようにさ。
テツガクちゃん
そうです、『唯一無二』です!
唯一。
絶対的で、唯一つ。
他にはないことです。
無二。
二つとなく、並ぶものがない。
ですが、一つとも限りません。
肯定
唯一の選手と言えば一人だし。
無二の選手達と言えば複数だね。
唯一は、複数で使うと格好がつかない。
でも、無二は複数だって違和感がない。
そして、平等と公平ね。
たしかに、昼と夜ほどの違いがありそう。
テツガクちゃん
平等は平面に等しく並ぶことが大切です。
一方、公平は偏りがないことが重要です。
ですから、偏っていたとしても。
誰もがそこに平面に等しく並ぶのであれば。
それは、平等と言えます。
肯定
そうだね、よく聞くよ。
辛いのはあなただけじゃない。
それは、みんな平等だって。
どんな場所も。
そこに、みんなが立つのであれば、平等。
例え、上の人だけが快適な部屋にいても。
同じみんなとは平等だね。
だけど、公平は……公だからね。
私欲とは違う。
テツガクちゃん
違います。
ですから、公私の偏りを分ける必要があります。
そして、それをはかるのが、『普通』と呼ばれる、はかりでしょう。
ですが、『普通』という概念。
それは曖昧な幻です。
偏りがないか、それをはかるにも。
『普通』という、はかりがないのであれば。
本当に偏っていないか、それはわかりません。
平面に等しく並ぶ平等な椅子。
偏りなく平らに並ぶ公平な椅子。
平等と公平。
そこには、それぞれ違う形の映画館があります。
同じ瞬間に同時には立てない景色。
公平を立てれば不平等。
平等を立てれば不公平。
似ているようで、そこには昼と夜ほどの違い。
凝らせば、見えてくるかもしれない違いです。
あなたにはそんな違いが見えましたか?
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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