2020年6月2日火曜日

学校に行く理由


 学校に行く理由、唯一の形の質問。
 それは、答える人によって様々で、無二の形の答え。
 質問は一つだけど、その答えは一つとは限らない、『唯一無二』の理由。
 私は……学び方を校えるため、と答えます。






 
テツガクちゃん
 肯定さんにとって、学校に行く理由。

 それは何ですか?

 
肯定
 んー、その答えは様々で。

 ほんの少し難しい質問だね。

 僕の答えか……。

 僕なら勉強の仕方を勉強しに行く、かな。

 
テツガクちゃん 

 勉強の仕方を勉強しに行く、ですか!?
 凄く面白そうですね!

 勉強の仕方を勉強する。
 それは、どんな勉強なんですか!?


肯定
 ちょっと、ややこしかったかな。
 
 ほら、『学校』という漢字だけど。
 『学ぶ』という字と、『校』という字で作られているよね。

 『学』が学ぶという意味を示す。
 そして、『校』は考えるや比べるという意味を持つ漢字らしい。

 その二つで作られる、『学校』という漢字はさ。
 学ぶことを考える、という感じかな、と思って。

 いい点数を取ったり、何かを覚えたりするより。
 本当は、『勉強の仕方』がわかれば。

 それで、いいのかな、って。


テツガクちゃん
 それで、勉強の仕方を勉強するんですね!
 たしかに、勉強の仕方がわかれば、困りませんね!   

 辞書で調べたり、人に訊ねたり、自分で考えてみたり。
 そういう、自分だけの様々な勉強の仕方がわかれば。

 たしかに、それで十分なのかもしれません。


肯定
 そう、それがわかれば、誰でも天才だよ。
 凄く『当たり前』なことだけどさ。
 意外と忘れがちな『当たり前』。

 学校は人の能力を計るには不十分。
 だけど、人は学校の目的を十分過ぎるほど知っている。
 
 それも一つだけの答えではなくて。

 様々な答えを知っている。
 
 学び方を
学び校えながら。
 友達を作って、遊びを覚えて、面白いことと出会えたのなら。
 少しくらい、0点という幻に近づいても大丈夫だろう。

 0点なんてありはしない幻だから。
 少し考えれば、わかる。
 嘘つきな数字が見せた、錯覚。  

 なぜなら、学校でもらった点数や覚えたことに重ねた歴。

 それらは、幻に変わってしまうから。

 それら
は、外の違う世界では、全く意味を持たなければ、まるで通じない。
 その幻は通学路の間だけで見える、有名無実な幻。

 その外の世界で、まだ残っているもの。
 それが学校の目的、という問いの自分だけの答え。

 あなたの答えはどんなものでしたか?

 今も残っている、それです。 





 

それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。