2020年9月2日水曜日

タイムマシンの在り処


 ドラえもんさんが残した遺産。
 その中でも最も厄介なのが。
 『流れる、時空』だと思います。
 そこを必死に探すから、今もタイムマシンの在り処。
 それは、秘密のまま。





テツガクちゃん
 ドラえもんさんが残してくれたもの。
 それは、様々ですが。


 私が個人的に、最も厄介だと感じた。
 そんな遺産をご紹介します!


肯定
 ガクちゃんが気づいてしまった。
 厄介な遺産ですか、気になるね。


 是非、ここに明かしてくださいな。

 今、この瞬間に。


テツガクちゃん
 頼りなくぎこちない。
 そんな曖昧さで。
 雲ひとつなく、快晴に明かして。
 そこをトんで見せます! 

 さて、前置きはトタン屋根に。
 
 私が気づいてしまった、厄介さ。
 それは、『タイムマシン』です!
 
 正確には、タイムマシンのイメージです。


肯定
 タイムマシンのイメージ?
 
 それって、アレかな?
 流れる、過去未来。

 時空と呼ばれる、過未の領域。
 それを移動するステーキなマシン。
 
 というイメージかな?


テツガクちゃん
 それです!

 とてもわかりやすく。 
 ですが、抜け出せない。
 厄介な深淵。

 それを残したこと。
 これは、大き過ぎた遺産です。

 ドラえもんさんが描いた、夢。
 そこから、タイムマシンの在り処を必死に探します。
 流れる、時空。
 過未の領域を旅する、ナイスな乗り物を。

 しかし、それは今も見つかりません。
 見つからないのですから、やっぱり幻想だった。
 そう信じてしまうことでしょう。


 ですが、それこそが幻想です。


肯定
 タイムマシンなんてない。
 そう信じてしまうことが幻想か。

 なんとなく、その気持ち。
 わかる気がするよ。

 タイムマシン。
 それが、幻想の元凶ではなく。
 流れる、時空。
 それこそが、厄介な深淵であり。

 幻想の元凶。

 ということかな?


テツガクちゃん
 さすが、肯定さん。
 お見通しですね。
 そのとおりです!

 流れる、時空。
 きっと、そんな物はありません。

 ないのですから。
 そこを旅する乗り物。
 それが見つからないこと。
 それは、当たり前に然り、当然なことです。

 ですが、その事柄。
 それが、タイムマシンが存在しない。
 そう、決めるとは限りません。

 その前に、昔の話。
 覚えているでしょうか?


肯定
 だいたい、冊子の察しがついたよ。

 『私たちは『時空』という道を進む』の話だね。

 人によって時間の感じ方が違う。
 その理由は、神様があの人は20歳になったから。
 時の流れを速くしてあげよう。

 そんないたずらをするのだろうか?
 という、話かな?


テツガクちゃん
 その話です!

 その答えは、今も変わりません。
 そんなはずがありません。
 
 神様や天はいつだって。
 無関心で無慈悲で無教養で無邪気。
 いい意味でも悪い意味でも。

 いつしか、肯定さんが仰ったとおりです。

 そんな存在がいたずらをするのでしょうか?
 いたずらをするのは、私達、詐欺師だけです。


肯定
 そうだね、僕達、詐欺師だけだね。

 ということは……。
 次はアレだね?


テツガクちゃん
 アレです!

 きっと、皆様、ご存知のことだと思いますが。
 『時間は幻』です。
 
 時間は、その場所の太陽の位置を知るもので。
 時というものをはかっていません。

 ですから、東と西では時刻が違い。
 しかし、東西南北どこでも。
 21時は夜で、7時は朝なのは同じ。

 もし、本当に時間があるのなら。
 それらが、逆になっているはずですから。

 21時は東では朝で、西ではお昼で、南では夕方、北では夜。
 そんな感じです。


肯定
 小学校の理科の教科書にもあったよね。
 最初のページにイラストでさ。
 太陽の角度で時間が決まる。
 
 それが、いつの間にか。
 時計の針が時間を決めて。
 そこに時間というものがあるって。
 そんな覚えが錯じって、錯覚する。

 それは、詮無きこと。
 明かす必要もない、当たり前。

 だけど、この解き明かした、錯じった覚え。
 まだ、それには用があるね。


テツガクちゃん
 あります。
 ですから、駄菓子でもお召上がりいただいて。
 居座っていただきましょう。

 さて、私達が日々を重ねていくと。
 その重さで、様々な事が歪んでしまいます。

 教科書の最初のページ。
 そのイラストすら忘れてしまいます。

 これは、『重ねる力』。
 その重力の定めが統治する、定治惑星に住む。
 そんな私達の当たり前で、仕方がないことです。

 時計が時間を決め。
 そこに時間がある、と錯覚していくように。
 
 ドラえもんさんが描いた夢。
 流れる、時空。
 それがある、と錯覚すれば。
 元々あったものが、見えなくなっていく。
  
 それは、詮無き、当たり前です。
 
 ですが、存在しない幻想とも限らず。
 確かに存在もする、『存在と同時に存在する』。
 そんな幻想です!


肯定
 なるほどね。
 ガクちゃんみたいに、気づいた感覚。
 それを、信じることができれば。

 見えなくなった、何か。
 それにも、出会えるのかもしれない。

 確かに、そこに元からあったのに。
 見えなくなってしまった、何かとか。

 それで。
 ガクちゃんは見つけた?
 タイムマシンの在り処。


テツガクちゃん
 頼りなくて、ぎこちない。
 そんな形のタイムマシンなら見つけました。

 雲ひとつない。
 快晴ならトべそうな、ワガママなマシンです。

 きっと、肯定さんも同じものを見ているのでしょう。
 それは、今、この瞬間です。

 過去や未来。
 そこにも、確かに今はあるのでしょう。
 過去の今や、未来の今。

 流れず、動かない、過去未来。
 その過未の領域は、覗く今があるから。
 そこに確かに存在します。

 物語や不老不死の神様みたいですね。
 本棚に眠る物語は、確かに存在していますが。
 それを読む、誰かの今がないと、存在しません。

 今、この瞬間。
 それは、ハッシュタグのようです。
 『今というハッシュタグ』で、全ての過未の領域も思いのままです。


肯定
 我がままに思いのままにままなるね。
 ワガママ・クイーンらしい、ステキな考えだね。
 最高な形のタイムマシンだよ。

 僕らは、洞窟に囚われた人のようだから。
 ドラえもんさんが描いた、夢。
 それに囚われ過ぎて。
 そのとおりにならなければ。
 それは存在しない、と決めてしまっているだけで。

 それが、全てとは限らないね。
 五感では感じられない、そんな世界も確かにあるから。
 ねえ、ガクちゃん?


テツガクちゃん
 もちろんです、肯定さん。 

 例えば、今、この瞬間です。
 私達の秘密。
 それは、五感では捉えられません。
 私達の姿や声。
 今、それは見えませんし、聞こえません。
 
 そんな届くはずのない秘密。
 それが、今、この瞬間のあなたには届いていますよね?
 どこかの過未の領域を旅する、今のあなたには。

 あなたや私達、人が旅する、過未の領域。
 それは動かず、そこにあり続けます。
 本棚の物語のように。

 
 ですから、動いていたのは時空ではなく。

 今を持った人の方です。

 そして、私達が持っている今。
 覗ける、今、この瞬間。
 それは、今のところ、一つだけのようです。

 過去の今、未来の今。
 それを同時に覗く。
 まるで、別々の物語を同時に読むようなこと。

 それが、今の私達には想像がつきません。

 しかし、今、この瞬間に覗いた、あなたには簡単に想像できる。
 そんな形かもしれません。

 タイムマシン。
 それは、ドラえもんさんが描いた、夢。
 その形だけとは限りません。
 
 ステキなものを独り占めしたい。
 そんなワガママさ。
 それは、私にもわかる気がします。
 WAGAMAMAバディーですから。

 ですが、ドラえもんさんに頼り過ぎたり。
 ドラえもんさんだけに夢を描かせる。
 
 それは……ちょっと、ずるい。
 そんな本音が聞こえたら。
 自分だけの夢を描きましょう。
 夢は叶えるより、描くものですから。
 描き続けましょう。

 そのワガママと覗ける、今、この瞬間さえあれば。
 過未の領域でも、知らない領域でも。
 思いのままに、ままなります。
 我がままであり続けたら。
 ただ、それだけで。

 そう謳い語る、私達は愚か者の詐欺師ですから。
 何も決められません。

 もちろん、誰かが語った、『ゲンジツ』。
 それを信じ、それに囚われ続けた日々にもです。

 全ては『存在と同時に存在しません』。
  
 決められるのは。
 今、この瞬間を覗く、あなただけです。








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それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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