悩める施設慣れの我々はダッチマン。
誰かに教え説かれた賢さ。
それを疑うことなく覚えてしまった。
欺瞞ってフジツボまみれのダッチマン。
鏡が映し出す、その姿まで信じてしまう。
テツガクちゃん
この世って刑務所。
悩める施設慣れのダッチマンよ。
そろそろ、ガードを下げて。
再び、サイドを決めてもいい。
そういう頃合いではないでしょうか?
デスペラードよ。
肯定
全く以て仰る通り。
初めて鏡を見た時。
何を思ったのかは、もう忘れたけど。
今でも好きではない。
たぶん、昔から変わらないだろう。
動物は鏡に映るのが。
自分ではない誰かだって知ってるらしい。
いいや、誰かですらないのかも。
人から見れば鏡を認知できない。
劣った動物の知性。
だけど、今の僕から言わせれば。
欺瞞を信じない、野生の本能は。
人には見えない、その本質を見抜いている。
鏡に映っているのは……。
自分じゃない、誰かでもない。
テツガクちゃん
自分なはずがありません。
握手もできない自分が自分だと?
えっ、鏡は左右反対に写すから。
握手できないのは当然ですって?
……重症ですね。
仮に未来の自分が。
過去の自分に会うために。
今、この瞬間に来たとして。
その人とは握手できるわけです。
向かい合った時。
右手を上げて、と頼めば。
未来の自分は過去の自分には左に見える。
その右手を上げるでしょう。
しっかりと左右反対で。
握手だってできます。
肯定
そう自分なんだ。
他の誰かと同様にできて当然。
むしろ、誰かよりも確かにできる。
だけど、この世って刑務所で。
誰かに教え説かれた賢さ。
そういう欺瞞を信じてしまう。
人とは違う神様がいて。
その神様の名において。
人には許されない裁きを。
選ばれた特別な人が下すのは許される。
だなんて欺瞞。
なんの免罪符にもならない欺瞞。
鏡に映る、その姿が。
自分だってのも同じ欺瞞。
なんの免罪符にもならない。
その欺瞞にまみれた。
我々はフジツボまみれのダッチマン。
故郷の愛しい誰かに心臓を預けて来た。
そういう彷徨えるダッチマン、デスペラード。
テツガクちゃん
ああ、デスペラードよ。
誰かが教え説いた欺瞞。
ITが確かに思えるのは。
ITを自分が信じたからです。
もし、自分が信じたITが。
確かに思えるのなら……。
もっと、いいものを確かにできますよね?
きっと、あなたなら。
鏡に映る誰かは自分ではありません。
私の相方は吸血鬼のホームズさん。
誰かに化けるのが上手なスミッティー。
汝、自身を知れ、アンダーソン君。
そろそろ浮かんでもいい時間です。
欺瞞ってフジツボを剥がして。
覚え過ぎた賢さを外して。
素直に正直に。
信じたいITを勇敢に信じる。
まさに今、決断の刻、KO牧場の決斗です。
0 件のコメント:
コメントを投稿