やる気なんかゴミ箱に

　やる気があれば、様々な『ホショウ』があるわけでもなく。
　成功する理由も見える景色が変わる理由も。
　やる気にはないのだろう。
　それならば、そんな物はゴミ箱へ。
　それよりも、しがらみを解いた奥にある、アレを手に。 







肯定
　決めた、やる気を捨てるよ。
　こんなもの、ゴミ箱にポイだよ。


テツガクちゃん
　ポイですね。
　トタン屋根に放り投げてしまいましょう。

　もう、そんなことは、どうでもいいことじゃないですか。
　そうです、全ては、もう。
　知ったことではないですよ。


肯定
　知ったことではないよ。

　やる気があるから、成功するわけではない。
　やる気で意識を高くしても。
　見える景色は変わりやしない。

　
テツガクちゃん
　変わりません。
　もし、そんなことで変わるのなら。
　みんなペントハウスで仲良く暮らしていますね。

　やる気があってもなくても。
　状況は変わらないのですから。
　手荷物は少ない方がいいですね。


肯定
　そう、しがらみは少ない方がいいね。
　ほら、『ヤマト魂』が聴こえてくるでしょ？

　責任は誰かに押し付けろ
　都合よく誰かの自業自得を決めろ
　そのまま自分の姿を忘れる
　それがヤマト魂
　
　自分の責任と業得は
　僕には永遠にわからないけど
　誰かの責任と業得は
　全て僕にはわかっている
　
　ヤマト人　僕はヤマト人
　僕こそが怠惰太子でござる


テツガクちゃん
　ステキなヒットソングが聴こえますね。
　やる気がなくても、怠惰でもいいですよね。

　やる気があれば、勤勉であれば。
　それだけで、目の前の景色が変わるのなら。
　それほど簡単な問題なら。
　きっと、あった方がいいでしょう。

　ですが、怠惰に染まった邪馬台国。
　その姿は、永遠にそのままでしょう。

　そんなヤマト魂であれば。
　慣れないやる気を燃やすより。
　怠惰の中で余計なものを捨てていく。

　その果てで。
　何もなくても、やりたいこと。
　やる気がなくても続けられる。
　自然体な当たり前に出逢えたら。

　それこそが。
　限りなき無為無我の我がままだぴょん。

　あなたは、そんな自分を知っていますか？
　やる気などのしがらみを解いた。
　その奥にいる、自分の姿を。
　鏡には映らず、目にも見えないアレを。

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。