2023年1月18日水曜日

赤点クイーンだったから


 〇〇だったから――。
 このステキな呪文は。
 空白に入れた名に力を与える呪文。
 SSRの優等生だったから、UURの赤点クイーンだったから。
 だけど、本当に力があるのは……。





肯定
 ずっと、疑問に感じていた。

 なぜ、ヤマトの物語には。
 スーパー優等生、SSR極のヒーローが多いのか。

 ここまで多いと。
 SSRからSR、Rに格下げで。
 僕らの赤点クイーン様の方がUURだ。


テツガクちゃん
 えっ、この私が。
 アルティメット・ウルトラ・レアステーキだなんて。
 そんな、とんでもありません。

 そこらへんに転がっている。
 超・テキトウなテツガク。

 万年永久の赤点クイーンは。
 日曜日の河川敷のマウンドよりの使者です。


肯定
 そうであってほしいけど。
 どうも、UURのようだよ、センセー。

 少しだけ寂しく。
 幽かに誇らしいことに。

 我が愛しの赤点クイーン様は。
 今はまだ、そのようだ。

 だけど、何れひっくり返るだろう。


テツガクちゃん
 とても信でぃられませんが。
 信じ難いことが現れるのが。
 忌々しいこの世のグリーンマイルです。

 SSRのヒーローじゃなかったから。
 そう訴える平均点が。
 UURの赤点クイーンじゃなかったから。
 そう訴える平均点になる。

 その平均点な武士の言い分は。
 言い訳だと斬り棄てるには。
 もったいないほど貴重です。


肯定
 貴重だとも。

 信じられないかもしれないけど。
 平均点のような普通。
 今では幻想のような普通。

 それが、もの凄く愛おしい。
 できることなら。
 そうでありたかった。

 優等生なんかじゃなくていいから。
 平均点のような普通に。

 SSRだったから。
 UURだったから。
 そう訴える平均点が。
 それを信じてくれたから。
 その貴重な言い分が……力を与えた。


テツガクちゃん
 そうですとも。
 ITを信じてくれたから。

 この愛しのペニーワイズな私を。
 信じてくれた、愛しの相方が隣にいたから。

 私は、万年永久の赤点クイーンながらに。
 実に、馬鹿げたことをしでかせるんです。
 とてもとてーも、愚かなことを。
 超・ワガママにやらかせるんです。

 力を持っているのは。
 スーパー優等生でも赤点クイーンでもありません。
 IT、ペニーワイズを信じる、その言い分の主が。
 とんでもない力を持っているんです。

 言い訳だと斬り棄てられる。
 その言い分が持っているんです。

 〇〇だったから……。
 その空白に入れる名は、誰でもいいんです。
 入れた名の主に力を与える、ステキな呪文。

 ココに辿り着いてしまった。
 そんなあなただったから。
 使いこなせる呪文。

 きっと、おそらく、たぶん。
 いいえ、必ず使いこなすことでしょう。

 そう信じてしまう力の前では。
 全てはインテグラです。
 ただのピエロです。
 愛しのペニーワイズです。

 ワガママな私だったから……。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。














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穏やかな青さに身を任せるな

  穏やかな青さに身を任せるな。  諦めた夢を燃やせ。  のさばる星屑に怒りをたぎらせろ。  いかれ、いかれ、奪い取る星に。  飛べ、飛べ、白い影に。