動かない時空が動いている、だなんて。
けったいな錯覚を信じられる賢さが。
それに影と重さを与えていく。
それならば――ワガママを信じる愚かさのそれ。
愛しのペニーワイズも……そろそろ、現れる時間だ。
どったのヒーロー？ って。
テツガクちゃん
時空は動きません。
やっと、それに……。
気づいてしまいました！ 私！
見えましたよ。
肯定さんが見ていたであろう、その景色が。
この私の窓にも。
肯定
気づいてしまいましたか。
あの景色に。
それで、ガクちゃんは。
あの景色の中で、何を見たのかな？
テツガクちゃん
それは錯覚という魔法です。
どうして、止まっている時空。
それが動いている、と感じてしまったのか。
きっと、それは。
車窓の景色に似ていると思います。
電車の窓から景色を見ていると。
景色の方が動いているように感じることもあります。
時空もそれと同じだと。
そう考えれば。
時間をあっという間に。
感じてしまうことにも納得できます。
成長と共に時空を駆け抜ける。
自分の速度が速くなっていく。
1速から2速、3速となれば。
あっという間に、全てがインテグラです。
ですから、あっという間だと感じるのでしょう。
めちゃ速に時空を進めるようになってしまうから。
肯定
そう考えれば納得だね。
神様が。
あの子は20歳を過ぎたから時間の流れを早くしてあげよう。
あの子はまだ5歳だから遅いままで。
という賢過ぎる説よりは納得できる。
それに、同じ英語の授業でも。
その時間の感じ方が違うことにもね。
Aさんには永い授業。
Bさんにはあっという間の授業。
同じ英語の授業だけど。
その感じ方が違うのは。
授業という時間の中を進む速度が違うから。
テツガクちゃん
そうですね。
時空が流れているのではなくて。
私達が時空の中を進んでいる。
その速度も昔よりも速いのかもしれません。
昔から寿命という幻。
その燃料は変わっていない。
だけど、その使い方がほんの少しだけ変わって。
速度と航続距離が伸びたように感じる、錯覚のようです。
肯定
きっと、そうだろうね。
昔から何一つ変わっていないさ。
ただ、変わったと信じているだけで。
ずっと、昔から諸行無常なんて幻想だ。
だけど、それは凄いことだ。
人は止まっているものが。
動いていると錯覚できる。
変わっていないものが。
変わったといい気になれる。
人には幻が見えて。
それを信じることができて。
それが影と重さを持ち始め、のさばり出す。
つまり――。
テツガクちゃん
この愚かさが魔法のランプですね。
きっと、デロリアンでもゴールデンチケットでも。
なんでも出せる、幻の6つ目の行政区、第6区のサンタクロース。
止まっているものが。
動いているように見えるほど。
変わっていないものが。
変わってしまったように思えるほど。
速くなってしまった、賢いＦＦのあなたなら。
きっと、どんなものでもインテグラに変えながら。
このグリーンマイルを永遠に進み続けられるでしょう。
錯覚を見せてしまうほど。
超・凄い力、めちゃ速な速度のエンジンは……。
WAGAMAMA、四つ揃ったA、不戦神話のAです。
目に見えない第七感の視界が捉えてしまった、それ。
それを信じ続けているうちに。
そのペニーワイズは、第五感の世界に現れます。
どったのヒーロー？
にんでぃん食べます？
そう訊ねる、私が今ココにいるのですから。
それなりの重さの説得力だと思います。
それで……あなたは何が欲しいですか？
全てをインテグラに変える。
あなたのステキな我がままの力。
その速度が、それがある今へ、導いてくれるはずです。
面倒な争いごともなく。
圧倒的で絶対的な不戦神話のAの速度で。
全ては愛しのペニーワイズ。
ただのピエロじゃないですか。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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