数字に説得力を感じ、言葉に浪漫を感じる。
160マイルの豪速球が青空に消えた後。
マウンドに浪漫のエースが上がるよ。
永遠に辿り着けない、明日へ向かう。
そんな超・速球が武器のエースが。
肯定
数字に説得力を感じて。
言葉に浪漫を感じる。
160マイルの豪速球。
だいたい、250キロ。
たぶん、凄く速いであろう。
そんな数字の説得力に。
人は惑わされる。
テツガクちゃん
惑わされてしまうのでしょう。
160マイル……。
今は、打てるイメージが湧きません。
肯定
そんなことを言ったら。
ガクちゃんの魔球。
『ケイソクフノウ』だって、打てる気がしないよ。
遅いのか速いのか。
全くわからない、魔球。
地球の自転速度よりも速い球。
それが、どれくらい速いのか。
イマイチ、わからない。
それを数字で表せば。
だいたい1700キロ。
きっと、速い。
でも、イマイチ、わからない。
そのまま、打席に立てば。
打てるのかもしれない。
知らぬは仏、ビギナーズラック。
テツガクちゃん
打てるのかもしれませんね!
仏のビギナーズラック。
その力があれば。
余計な形容詞を省いた。
ただの速球。
それは、40マイルかもしれませんし。
300マイルかもしれません。
そんな曖昧な状態に、浪漫を感じてしまう。
数字で表せば、説得力が溢れますが。
同時に脆く儚い。
肯定
脆く儚いね。
明確に定められた、その瞬間。
それは、乗り越えられてしまう。
可能性という魔力。
それから、人が持つ想像力。
到底、それらには敵わないから。
限界を確と定め。
解かれてしまったら。
もう浪漫もなく。
あの輝きも消えてしまう。
だから、僕は浪漫の方が好き。
浪漫のエースが好き。
とても打てそうにないから。
テツガクちゃん
私も浪漫が好きです。
数字に表さなくても。
あのエースに説得力がなくても。
浪漫さえあれば、私の中では。
永遠に打てない超・速球派。
可能性と想像力。
それらの力には敵いません。
どんな数字も。
きっと、おそらく、たぶん。
あなたもそういうエースです。
シッカリと浪漫を放つ。
超・ワガママなエースです。
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