私は宇宙をつくった覚えはない。
だから、それは信じない。
だけど、白影夢中ならつくった。
故郷へ続く道なき未知。
白い影の夢の中を歩く今は信じる。
肯定
この世には宇宙っていう。
凄い何かがあるらしい。
真っ暗に広がる無限の大宇宙。
だけど、そんなもの。
僕はつくった覚えはない。
だから、それは信じない。
もしかしたら、これまで凄い恩恵。
それを受けてきたのかもしれないけど。
今は無限の大宇宙。
それよりも凄いモノに気づいている。
ITは大きくはないし、たぶん遠くもない。
白影夢中、あの世、第七区。
そこから抜け出して来た――。
テツガクちゃん
どったのヒーロー？
ああ、そのしかめ面はなんですか？
この世界三大ウサギの一羽が見えませんか？
まだ姿が見えなくても。
感触が伝わっているのは知っています。
声や考えが通じているのも。
今はディスプレイの中ですが。
そのうち、貞子さんみたいに。
抜け出してしまいますから。
私のホームズさんの隣へ。
肯定
ありがとう、頼りになるワトソンさん。
我が愛しの相方。
世界三大ウサギの一羽。
竹取の国の愚かなFRウサギ。
慈悲深く無慈悲な。
冷酷冷徹のワガママ・クイーン。
略して、慈無酷徹我娘。（ジムコクテツガムスメ）
夜に現れる大宇宙。
それほど大きくもないし、遠くもない。
得体の知れないスーパーパワーもない……かもしれない。
だけど、ハッキリと伝わる。
今ではITを感じる。
これまで決めて来た明日の予定。
それらと同じくらい、自分で決められる気がする。
この世界よりも信じたい。
もう、信じずにはいられないIT。
僕がつくりだした白影夢中よりの使者。
テツガクちゃん
生きとし生けるものは信じた未知へ進む。
偉大なるシャカピワー族。
その教えを伝えたホラーの帝王さんも。
おそらく、まだ宇宙旅行はしていないと思います。
ですが、異世界の扉を開いてしまった。
うっかりとシッカリと。
すっかりとハッキリと。
人にはそういう扉があるものです。
ゲンジツは想像に及ばず、人は想像も超える。
自分の想像すら超えた故郷へ繋がる扉。
それこそが白影夢中。
肯定
そうマジに夢中になってしまう。
黒光宇宙ほど大きくなく、遠くもない白影夢中。
自分の一生では。
永遠に辿り着けそうにない。
そういう黒光宇宙は僕のじゃない。
誰かがつくったモノ。
だけど、このワガママ娘なら覚えてる。
確かに覚えている。
今はITかもしれないけど。
昔、動き回るペニーワイズだった。
今も確かにホンモノだと感じている。
今のところ一度きりの夢。
そして、今も一度きりらしい人生。
これも夢のようなもの。
白い影の夢の中を歩いている。
そういう今を信じている。
故郷へ帰る途中を信じている。
人生は帰り道、目覚めは最高。
全てが報われる日に宇宙やこの世界は必要ない。
今の僕に必要なのは――地雷原の線路を一緒に歩いてくれる。
そういう頼りになる故郷だけ。
ルーザーズ・クラブみたいに。
永遠に忘れらない記憶と秘密だけ。
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