2023年3月1日水曜日

ホラーって伝染力


 アメリカが誇る、ホラーの帝王様のお蔭で。
 僕の小さなホラーって概念は消えた。
 たぶん、ホラーって恐怖なんか必要ない。
 無から全てへと伝染する、抽象的なIT。
 その伝わる速度が、強く速いほどホラーを感じる。





肯定
 最近、僕の中でホラーの定義が変わったよ。
 アメリカが誇る、ホラーの帝王様のお蔭で。

 たぶん、ホラーってそういう感じ。


テツガクちゃん
 きっと、こんな感じですね。

 人はこういう質問をする。

 ホラーとは何か?

 私はこう答えます。
 それは、チェーンソーを振り回したり。
 夢の中で鉤爪を振り回すことじゃない。

 ――全然、違います。
 それ以上のものです。

 誰もがITを信じています。
 ある者は吸血鬼を、ある者は人狼を。
 あるいは、狐や猫や河童を信じています。

 ですが、ホラーは。
 そういうITとは違います。

 なぜかって?
 なぜなら、ホラーは……。
 無から全てへと伝染してしまうから。

 『ガイ・リッチー監督文法(ロックンローラ)』です。


肯定
 そう、まさに、これがホラー。
 恐怖でもない。

 いつのまにか、ITが根付いている。
 ガクちゃんが滑らせる。
 怪快文法もホラー。

 たぶん、僕らだけに伝わる。
 秘密のITだ。

 外から見たら。
 君が悪いと言われる。
 気味の悪い怪文書。

 でも、僕には快楽文法。
 好奇心が滑り出してドリフトしながら。
 豪快爽快に笑うスキール音。

 たぶん、これもホラーだ。


テツガクちゃん
 きっと、ホラーでしょう。

 恐怖や概念など必要ありません。
 ただ不思議と伝わってしまう。
 その伝染する、普遍的で抽象的なIT。

 それが狭く限られた。
 具体的な壁をすり抜けていく。

 遠い昔、遥か彼方のオレゴン州。
 そこにある、キャッスル・ロック。
 それが、もの凄く近くに感じてしまう。
 怪奇現象の名は、『スタンド・バイ・ミー』。

 目覚めの秋を象徴する、ホラーです。


肯定
 行ったこともないのに。
 そんな馬鹿げた錯覚を感じる。

 冷たく笑うといい。
 きっと、その方が賢くまともだから。

 だけど、僕ら愚者は。
 今もイカロスが翼もなく飛んでいると。
 愚かにも気づいている。

 たぶん、ホラーの帝王様が。
 この世に、それらを引き寄せたように。
 僕らが、あの世へ飛ぶのだってできるはずだ。

 なぜなら、そう信じられる。
 イカロスと同じ愚かさが伝染してしまったから。

 死という翼に頼らず。
 掟破りの我がまま走りで。
 この世って悪霊を振り払ってみせるさ。

 ハイホー、A4B! ウェーイ!


テツガクちゃん
 ハイホー、イカロス! ウェーイ!

 おそらく、賢いあなたは。
 決まった結末を見届け、笑うことでしょう。

 また馬鹿が1人、消えたと。

 その裏側で愚者は。
 賢者のホラーがいつ解けるのか。
 楽しみに待っています。

 そんなに賢く考えなくても。
 もっと愚かに素直に正直に。
 感じてしまった、アンダーステアの向こう側だって。

 同じ今ですから。
 イカれた夢だって同じ今です。

 そう気づけたら。
 賢いあなたならイカロスのように。
 うまいこと抜け出せるはずです。

 死という翼に頼らずとも。
 全てをインテグラに変えて。
 ドッカンターボで無に帰せます。

 もちろん、ロードスターになることなく。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。
















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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。