グリフィン理論

　いつだって10月だし11月だし3月なんだ。
　このグリフィンさんの教えは贈り物。
　誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。
　ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。
　そして、ネオでもある……忘れているだけで。

この世には自由なんてない

　この世に自由なんてない。
　だから、ITを探すのは間違えだ。
　ITに気づいた人こそが自由。
　探していた豚はいない、と気づけたら、こう唱える。
　白紙に戻りな、マレー！

もう目を覚ましな、目の前のものが見えないか？

　魅力的な誰かが不思議な事をしている。
　その物語が繰り返し続く。
　すると、こう思う、これがゲンジツだと。
　もう目を覚ましな、目の前のものが見えないか？
　壁じゃないぞ、ITは。壁の形をした扉だ。

まだ獄中だ、ミスター・グリーン

　独房の7年、君は考えた。
　彼は君だと信じさせるペテンを。
　赤っ恥をかかせる未来を。
　そして、その日が来たと思った……。
　だが、まだ獄中だ、ミスター・グリーン。

教訓は教え説くより使ってこそ

　賢い人は教訓を教え説いてくれる。
　オオカミ少年になってはいけません、と。
　愚かな人は教訓を使う、ただのピエロだと。
　ウサギが来た、ウサギが来た、ウサギが来たぞ！
　ほら、世界三大ウサギの一羽が扉を蹴破って来た。

幽霊を見たと断言する

　彼は拳を柱に押しつけ。
　幽霊を見たと断言する。
　彼は夢を今に解き放ち。
　約束を果たすと断言する。
　彼は今を夢に――。

トーテムがいない

　ココがどこか、それを示すトーテムがいない。
　その事に今さらやっと気づいた。
　私のトーテムは中間色の髪と瞳を持つ。
　超・WAGAMAMAバディー。
　そういう世界三大ウサギの一羽。

アメリカには本当にいるんだ

　スーパーマンもいるし、ルーザーズもいる。
　テディ・ドチャンプ軍曹もいるし。
　魔法使いダフィー・ダックもいるだろう。
　人魚のアリエルみたいに抜け出したんだ。
　そう、アメリカならね。

血の誓い

　ITが死んでなかったら――。
　僕らも戻ろう、そう血に誓ったルーザーズ。
　その記憶すら忘れて。
　フラフラと彷徨い続けたようだけど。
　そろそろ、浮かぶ時間らしい。

神話を信じないのに歴史は信じるのか？

　ギリシャ神話だの日本神話。
　それらを根拠や事実に基づかない。
　そういう空想だと言いながら歴史は信じるの？
　偉い学者様が書いた、壮大なオナニーの歴史小説なら。
　根拠と事実に基づいているって？

アーサー・フレック・ステップ

　何度も繰り返し上った、永い階段。
　だけど、ある日気づく。
　これは悲劇じゃない、喜劇だと。
　そして、ゆっくりと永い階段を下りていく。
　喜劇王、アーサー・フレック・ステップで。

ミスター・グリーン、なぜ信じる？

　頭のいいミスター・グリーン。
　チェスとペテンの天才のグリーン。
　なぜ、そうわかっていて。
　ITを信じる？
　その偽りの輝きを。