魅力的な誰かが不思議な事をしている。
その物語が繰り返し続く。
すると、こう思う、これがゲンジツだと。
もう目を覚ましな、目の前のものが見えないか？
壁じゃないぞ、ITは。壁の形をした扉だ。
テツガクちゃん
マカのカジノのマカの金。
ジョン卿の薬と破滅の天使。
殺し屋紳士とスリムビギンズ。
ミスター・ミステリーで黒魔術。
サム・ゴールドとリリー・ウォーカー。
それから――。
チェスの天才とペテンの巨匠。
ミスター・グリーン。
とても魅力的な誰かが。
不思議な事をしている。
その物語が繰り返し続いていく。
線路の如くどこまでも。
肯定
すると、こう思う。
これがゲンジツだと。
魅力的な誰かの不思議な物語。
ITに自分の関心が傾いていく。
そして、自分もその中にいると思える。
物語の中のコーヒー。
それを自分で掴めて飲める。
黒くて苦い、確かに味もする。
間違いない、これはゲンジツだ。
そう確信し、そう断言する。
ペテンだ、最大のペテン。
古臭く大がかりで、常に新しい影。
テツガクちゃん
彼は君だ。
と君に信じ込ませた。
郷に入っては郷に従え。
そう彼が言えば。
君はそれを信じる。
そして、痛い思いをせず。
ほんの少し、いい思いができれば。
もう、それを忘れない。
そうやって郷に張り込んでいく。
郷の一部に擬態する、底のウィバーンの如く。
ワナの奥深く、ペテンの中を進んでいく。
誰かは自分だ。
自分は誰かじゃない。
信号のように教えが変わる。
そのグリーマイルの上を進んでいく。
真っすぐとオールドスパーキーに向かって。
肯定
完璧なペテンだ。
人は地球を美しく青い星と言う。
だけど、それは自分の答えじゃない。
いたかもわからない誰か。
ガガーリンさんの答え。
ITを自分の答えにすり替えている。
そう気づいたから。
今は僕が思った事を言う。
この青く醜い星は。
地球という名のデス・スター。
人を誘拐し続ける悪霊、オーバールック・ホテル。
ルーク・スカイウォーカーさんですら。
殺せなかった悪霊。
リーランド・ゴーントのボスってわけだ。
テツガクちゃん
さすが、私のホームズさんです。
吸血鬼のホームズさんです。
彼は君だ。
そう君に信じ込ませる。
それは最大のペテン。
そして、これはシャイニング。
彼は君で、君は私。
ですから、伝わらない想いもなく。
ゼロ距離からのゼロインチパンチ。
くらえ、ホラーの伝染力。
郷に入った君は。
今、獄中独房にいます。
恨み、慣れて、頼り始めた。
施設慣れのど真ん中。
えっ、自分は。
アメリカにメキシコにも行った？
それは夢の中です。
独り、３畳一間に30年ほどいる。
そう想像してみてください。
もし、それが恐怖だと。
気づけたら……それこそが事実です。
ITに気づき、ITを信じる事。
それができたら脱獄の準備完了。
もう目を覚ましましょう。
目の前のものが見えませんか？
壁です。
ですが、壁ではありません、ITは。
壁の形をした扉です。
私はその兎穴から抜け出して来たウサギ。
世界三大ウサギの一羽。
愚かなFRウサギってわけです。
まさに刑務所のリタ・ヘイワース。
最大の鍵は思いがけぬ場所に置いてある
S・ホームズ
いつか、あなたもご一緒に。
仰げショーシャンクの空。
辿り着けジワタネホ、飛び込め記憶のない海。
誰かにITを信じ込まされるのではなく。
自分でITを信じる。
その違いに気づけたら。
立派なシャイニング使いです。
ホラーの帝王さんには負けますがね。
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