2020年11月18日水曜日

等価交換なんて誰が決めた


 等価交換だなんて詐欺師は言うけど。
 そんな物はありはしない幻想。
 落ちたアイスと新しいアイス。
 それは、等価じゃないから交換にはならない。
 もし、等価だと信じるのなら。
 この私に値段をつけてみなよ、焼き鳥みたいにさ。





否定
 等価交換。
 8000円払えば。
 8000円の何かが返ってくる。

 それは嘘だって。
 誰もが気づいている。

 それなのに。
 誰だよ、等価交換なんて。
 薄いラベルの嘘を広めた、詐欺師は。

 どこのどいつだ。
 たぶん、ドイツ生まれのマルクスだろ。
 海底に沈んだまま、ビスが打たれた沈没船。

 あいつが丸くできたのは。
 自分のお腹と頭だけだろうが。


フィロソフィー
 なんですか、その表し方。
 そして、誰ですか、ドイツ生まれのマルクスとは。
 
 そんなことより。
 丸いマスクメロンのような。
 これをかけましょう。

 3000円で買った、これに。
 3000円の何かがあるのか。
 それを知るために。


否定
 わかったよ。

 だけど、その前に。
 それを確かめる前にある。
 私の意見を言わせてくれ。

 消えてしまう、その前にさ。

 いつだって、私達は。
 8000円で。
 1000円ほどの何かを買っている。

 それが、経済という詐欺なのだから。
 誰も8000円で8000円のものを買っていない。
 
 もし、そんなことがあったのなら。
 お腹を丸くする、儲けという詐欺は成立しない。
 ドイツ生まれのマルクスのお腹も丸くならない。

 等価なんて。
 誰かが決めた幻想。
 
 そんなもの、ありはしないって。
 誰もがわかっている。


フィロソフィー
 わかっているのでしょう。

 何でしたら。
 この私の命に値段をつけてみなさいな。
 焼き鳥みたいに。

 人間と動物の命は違う。
 そう、寝言にすがるように幻想を信じても。
 人食い種族の性は、今日も。
 この肉はいくら。
 これは、もう売れない、廃棄だ。

 そう品評している。
 私達が焼き鳥屋さんで。
 何を頼もうか、と悩むように。

 等価なんてありはしない幻。
 ですから、それを交換する。
 等価交換も幻想です。

 さて、否定さん。
 その3000円の丸いものから。
 流れてくる、音の響き。
 その価値は3000円でしたか?

 あるいは……100円でしたか?


否定
 さっき言った私の意見は。
 誤りだったよ、本当に申し訳ありません。
 
 だけど、やっぱり。
 等価交換なんてない。
 そう、この3000円の丸いヤツが。
 確信させてくれた。

 ここから流れ響く、音。
 その楽しさは、お金では表せない。

 私が受け取ったのは。
 支払った、3000円。
 それ以上のものだった。

 そして、これと同じ価値。
 等価のものなんて、この世界にはない。
 『XXXX』じゃないと。
 この気持ちは受け取れない。

 ホント、とても等価交換じゃない。
 詐欺だよ、これは。
 騙したのはどちらかわからないけど。
 これは、立派な詐欺だよ。

 命に価値はつけられない。
 そう言いながら。
 人間と動物は違うんだって。
 寝言にすがって。
 あれとこれが等価だとか。
 よくわからないことを信じて。

 だけど、そんなことを信じる、その前から。
 落ちたアイスと新しく買ってもらったアイス。
 それが、全く違うことくらい。
 教わらなくても知っていただろう?

 違うんだよ、等価じゃない。
 300円と焼き鳥は等価じゃない。
 ただ、それでお腹が丸く膨らむ誰かがいるだけって。

 本当は、あなたも忘れてはいないのだろう。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。










0 件のコメント:

コメントを投稿

無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。