2022年5月23日月曜日

大海を泳ぐ鯨、蛸壺を知らず


 井戸の中の蛙、大海を知らず。
 大海を泳ぐ鯨、蛸壺を知らず。
 けっきょくは、お互い様。
 いくら、知っていることが増えても。
 知らないことは消えることなく増え続ける。





テツガクちゃん
 井の中の蛙が、大海を知らないのなら。
 大海を泳ぐ鯨は、蛸壺を知らず。
 お互い様です。

 いくら広い世界を見て回ったところで。
 世界中の井戸の中。
 それを覗いたわけではありません。

 知っていることよりも。
 知らないことが多いのは。
 狭い世界を知る前から変わらずです。


肯定
 変わらないね。
 この星について。
 全てのことを知りつくしたとしても。
 それでも、全く知らない外側が待っている。
 さらに、その外側、その外側……。

 知らないことは限り知らず。
 それは、悪いことではなくて。
 むしろ、いいことだったりもする。

 知っていることの多さを。
 比べても、仕方がない。
 お互い、知らないことの方が多いのだから。


テツガクちゃん
 とってもステーキですね。
 知らないことが多いことは!

 何をどれほど知っていても。
 私達は、同じ狭い狭い世界。
 同じ井戸の中です。

 宇宙の外の黒い光も。
 宇宙の中の白い影も知りません。

 何かを知れば知るほど。
 増えていく知らないことは。
 永遠に消えることなどなく。
 広がり続ける、スペース・ワンダーランド。

 そんな空白。
 未だ知らない今があれば。
 いくらでも、考える余地があります。


肯定
 空白余白へ続く未知。
 最高だね、想像空想し放題。
 限りのない自由だ。

 特別、変な責任を果たす必要もなく。
 払う代償もいらない。

 好きに考えて。
 好きな答えを見つければいい。
 そうやって、遊ぶことだって。
 大切なことだね。


テツガクちゃん
 大切ですね。

 大海を泳いで世界を知ることも。
 井戸の中で考え続けることも。
 どちらも同じ凄いことです。

 井戸の中の蛙を笑うことは。
 大海を泳ぐ鯨を笑うことです。
 深縁を笑う時、深縁に笑われる。
 そんな感じですから。

 ですが、笑い話ではありません!
 最近では……。
 井戸の中で、考え続ける。
 そんな蛙は絶滅危惧種のようです。

 知っていることが。
 いくら増えても。
 考えるが機会が減っていく、今。
 それは、本当にステキなことでしょうか?
 
 まだ、あなたには。
 考える、余地と未知はありますか?

 知っていることが増え過ぎて。
 何も考えられなくなるのなら。
 私は、井戸の外へは出たくありません。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。