2022年5月24日火曜日

いつから好奇心は


 興味のあることだけを。
 集めて、並べるだけで。
 旺盛な好奇心の持ち主だなんて。
 いつから、好奇心は。
 そんな退屈なものになってしまったんだ?





肯定
 いつから好奇心は。
 こんなにも退屈で。
 つまんなく、のろまで。
 ぶくぶくと肥えた、鈍臭いガスを吐く。
 うすのろなポンコツになってしまったのだろうか?

 自分にとって都合のいいこと。
 ありもしない興味があるって。
 意味のわからない言葉を並べるのが。
 旺盛な好奇心だなんて……。

 よしてくれよ、冗談は。
 笑えないよ、気になったまま。
 止まっているだけの。
 しけた好奇心なんて。

 ほらほら、後ろから。
 ホンモノの好奇心がドリフトしてくるぜ。
 最強最速のタイプA4がぶち抜くぞ。


テツガクちゃん
 好奇心。
 きっと、それは。

 奇しく奇しい、奇妙奇天烈を。
 好む心が止まらない。
 暴走気味の情気機関。

 好きかどうかなんて。
 二の次、三の次で。

 とにかく、追いかけていたい。
 奇妙奇天烈な衝動。
 人生の怪談の怪奇現象です。

 ですが、最近では。
 最新式の好奇心もあるようですね。


肯定
 悪いけどアレは。
 好奇心とは言わないよ。

 自分の好きなことだけを。
 集めて並べるのが好きな人を。
 旺盛な好奇心の持ち主だなんて。

 しらけた白秋、どっちらけだよ。

 集好心、並好心なんて。
 舐め腐った走りだよ。

 疑問符の上に。
 好奇心をドリフトさせて。
 テキトウに気づいてしまう。

 好奇心ドリフトの名手。
 その速度と一緒にされたら。
 面白くないし、不愉快だよ。


テツガクちゃん
 なるほど、そう言うことですか。
 気づいてしまいました! 私!

 つまり、肯定さんは。
 好奇心とは思えない、最新式の好奇心。
 集好心に並好心に。

 いったい、誰が。
 奇妙奇天烈を好む心の持ち主なのか。
 それを絶対的にわからせるほどに。
 ぶち抜いて欲しい、と。

 そういうことですか?


肯定
 ホント、恐ろしく怖いほどに。
 見事な好奇心ドリフトだね。

 そう、ココからの。
 立ち上がりの加速。
 その圧倒的な速度の本質を。

 僕の今に刻み込んで欲しいんだ。
 誰が本物の好奇心ドリフトの名手なのかを。


テツガクちゃん
 本当に私が、好奇心ドリフトの名手なのか。
 それは、わかりませんが。
 私こそがワガママ・クイーンです。

 歯止めが利かない。
 愚かなFRの好奇心で。
 シカト全開、ワガママ全快。
 立ち上がりは愚かさが全解です。

 奇妙奇天烈。
 それが大好きな心は。
 止められません!

 きっと、おそらく、たぶん。
 あなたにだってあるのでしょう。
 掟破りの怪奇現象。
 その先の未知を覗いてみたい、素直な気持ちが。

 集めたり、並べるのではなくて。
 ただただ、追いかけたい。
 好奇心はそれだけで十分です。

 余計なものがへばりつくと。
 どんどん鈍くなりますからね。
 気になったまま、一歩も動けないくらいに。

 それじゃ、ただの退屈じゃないですか。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。











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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。