アンさん、想像してみてください。
得意気に偉そうに。
興味ないって吐き棄てるように呟く。
あの流行、SIKを。
デコピンでふっ飛ばしたくなるほど。
スゲー、ムカつきます。
テツガクちゃん
今、この瞬間にのさばる。
流行の呪文、SIK。
知らない、意味ない、興味ない。
終わらない流行は。
いつの間にか。
古臭い伝統に変わりました。
ですが、想像してみてください。
興味ない。
そう偉そうに、吐き棄てるように。
得意気に呟く、その自分の姿を。
デコピンでふっ飛ばしたくなるほど。
ムカつきます。
肯定
スゲー、ムカつくね。
だけど、やらないで。
ガクちゃんのデコピン。
マジで痛いから。
それくらい。
僕にだって想像できる。
でも、流行を歩く人はどうだろうか。
自分の姿を想像できるだろうか？
いや、できるわけないか。
できたら。
そんな偉そうに得意気に。
SIKって連呼しないだろう。
自分がされて嫌なことも。
もう、わからない泥人形。
テツガクちゃん
いいえ、もしかしたら。
唱えられる唯一の呪文が。
SIKなのかもしれません。
想像してみてください。
猫も杓子も、とりあえずSIK。
大将、とりあえずSIK。
明日も、やっぱりSIK。
さすがに飽きてしまいます。
ですが、それしか唱えられない。
そんな泥人形なのかもしれません。
肯定
始まりの皇帝が。
自分の寂しさをごまかす為に。
大量生産した泥人形か。
遂には、それが墓場を抜け出して。
歩き始めるとはね。
時代も変わっていくね。
だけど、厄介だね。
アンさんみたいに。
想像できる人が減っているなんて。
実に退屈でつまんない。
テツガクちゃん
デコピンでふっ飛ばしたいほどに。
退屈でつまんない、伝統です。
ですが、肯定さんが。
やるな、というのなら。
やりません。
ただ……。
私の我がままを全速全開にして。
人生の下りで、肯定さんを振り回して。
憂さを晴らします！
想像してみてください。
私のワガママから逃げられるのかを。
肯定
想像したよ。
赤毛のアンさんのように。
逃げられるはずがない。
だって、逃げたくないのだから。
ガクちゃん、遠慮なく僕を。
全速全開で振り回して。
ムカつく、SIKが聞こえなくなる。
どこか遠くまで。
このまま、連れてって。
君は、君こそは、中間色よりの使者。
あなたは想像できますか？
今、この瞬間。
あの忌まわしい興味の味とやらを。
それを味わったこともない、泥人形が。
興味ないと連呼してる。
そんな泥人形どもの口には。
何事も興じれる味を詰め込んでやる。
もう、嫌だと言っても、SIK。
興味なんて味は。
最初からないんだよ。
だから、関わろうとする心で探すんだよ。
北を指さない羅針盤のような関心で。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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