2023年3月28日火曜日

斬る側には


 斬るか、斬られるか。
 そういうチャンバラ茶番劇に。
 うんざりしてきた、目覚めの白秋を過ぎたら。
 次は、浜で死んだITが雨になる、物語の玄冬の季節。
 空想だった昔が、今ってゲンジツにのさばり始める。





肯定
 斬られる立場から。
 よく思っていた。

 自分は誰かや何かを。
 斬る立場にはいたくない、って。

 できれば、永遠に。
 斬らずにすむ。
 そういう無責任な今を望んでいる。

 だから、憧れなんだ。
 ガクちゃんの不戦神話は。


テツガクちゃん
 無責任な不戦神話が憧れだなんて。
 ちょっと不思議ですが。
 さすが、私のホームズさんです。

 戦いにならないので。
 かっこいい勝利も。
 絵になる敗北もありませんが。

 無責任な今があります。 
 そのITはやがて――。


肯定
 ゲンジツって重さを持った。
 確かなペニーワイズに変わる。

 そう信じれば。
 ITがペニーワイズになるのなら。

 斬って斬られる退屈。
 斬られたと訴える人を。
 斬られた人なんていないって。
 いいわけで消していく、つまらない全てを。

 忘れてしまおう。
 インテグラに変えて。


テツガクちゃん
 忘れてしまえるほど。
 ぶっちぎってみせます!

 斬るか、斬られるか。
 時々、そういう退屈な選択。
 それを迫られる、決断の刻が。
 この世にはあるそうです。

 斬らないことが正しいとは限らず。
 斬ることが悪いとも限りません。
 教え説かれた善悪が幻なら。

 きっと、その選択肢も同じ幻です。
 そう決める決断の刻、気分は最高潮。

 ウカレタゴキゲンな蝶になって。
 なんの責任もない。
 ホンモノの自由、その我がままを踏み込んだら。
 全てはインテグラ、見えるのはジワタネホ。

 鏡に映る、この世って悪霊。
 それを引き剥がす速度はWAGAMAMA。
 四つ揃った私のAに。

 どこまで貼り憑けますかな? 


肯定
 僕がこの世を忘れ去るまで。
 もちろん、出逢った人との記憶は忘れずに。
 きれいに外側だけ忘れ去っていく。

 斬らないよ、ただ忘れるだけ。
 全てを忘れてしまうほど。
 めちゃ速な最速神話で不戦神話のAを。
 思い出してしまった、マジに夢中な今。
 愚者のイカロス渡りで。

 もし、あなたも。
 チャンバラ茶番劇にうんざりしてきたら。
 そろそろ、叩き起こしましょう。

 もう腹切り武士道精神は。
 唐よりも昔に浜で死にました。
 浜で死んだITは、今、玄い雨となって。
 全てを呑み込む物語の序章。

 恐怖の四季、玄い冬は物語の冬。
 フィクションだった昔が。
 今ってゲンジツにのさばる季節。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。














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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。