『現実は甘くない』だなんて呪文で。
責任を押し付けられても。
文句も返さず、怒りもせず、消えるわけでもなく。
ただただ忌々しくのさばり続ける、現実ほど。
甘く甘～い、激甘の劇薬もなかろう。
そんなアイスクリーム、とっととトタン屋根の上だ。
テツガクちゃん
『現実は甘くない』という呪文。
それが、のさばる将軍行列なこの世。
その常套句の呪文は。
かなり疑問符です。
本当に、現実は甘くないのでしょうか？
肯定
不可思議だね。
誰か、あの現実ってやつを。
口の中に押し込まれたことがあるのだろうか。
僕はない。
幻が事実になる。
その幻実は信じているけど。
現実というありもしない幻。
もう、それは信じていないから。
甘くないと言われる。
忌々しいペニーワイズは忘れて。
今は、愛しのペニーワイズが見えるから。
テツガクちゃん
もしかして、その愛しのペニーワイズは。
ワガママ娘で、アメリカ娘。
踊るイタリアサンバは『キラー・ビーチ』。
万年永久の赤点クイーンでしょうか？
肯定
全く以て、大正解。
1ミリの狂いもなし。
全てを受け止め。
圧倒的に振り回し。
目の前に在り続ける、先行花火。
……まるで、一般論の現実だよ。
事あるごとに。
『現実は甘くない』だなんて。
ありもしない責任を押し付けられても。
文句を返すわけでも、怒るわけでもなく。
消えることもなく、ただただ忌々しく。
目の前にのさばり続ける。
そういう現実って幻の事実は。
何よりも甘過ぎる。
甘やかし過ぎなアイスクリームだ。
テツガクちゃん
激甘で劇薬のアイスクリームですね。
そんなアイスクリームはこうするに限ります。
暑い熱いトタン屋根の上へ放り投げ。
愚か者はStayしがちなゲンジツから抜け出していく。
目の前の霧の中。
その中で見つけた夢の中。
マジに夢中な今が、加速して無宙になる。
地球は現実と幻実の二つで回り。
世界は現実と幻実がつくる蜃気楼だった。
バイバイ ゲンジツ
バイバイ ゲンジツ
バイバイ ゲンジツ
ゲンジツ バイバイ
あなたにも聴こえますか？
あのアイスクリームが歌う、『バイバイBaby』が。
もし、本当にそれが甘くないのなら。
そんなもの、忘れて。
甘い夢へ旅立ちましょう。
甘くありません。
なぜって、それは……。
ただのピエロだからです。
ただのピエロ、愛しのペニーワイズですから。
味がある、事実ではありません。
ただの幻です。
ITを信じると決めたように。
ITを忘れると決めれば。
あっという間に、溶けてしまうアイスクリームです。
そして、今、信じたい、ITが。
ゆるやかに、やわらかに。
おだやかに、たおやかに。
かなり確実にのさばり始めます。
ワガママ・クイーンの私のように。
ゲンジツだなんて幻に甘えるより。
自分の我がままに甘えても……罰は下りません。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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