2024年7月23日火曜日

ガン&ピース


 ガン&ピース。
 コルトが人を平等にし。
 ピースメーカーが平和をつくり。
 M1911が政府、ガバメントになった。
 全米ライフル協会は全てにおいて正しかった。





肯定
 今までは銃がないから。
 この国は平和だと思ってた。
 だけど、それは大きな間違いだった。

 ただの事なかれ主義で。
 自分がやったことを振り返らず。
 自分が起こしたそれに怒る、誰かのせいにして。
 怒らせた自分の過ちを認めない。

 謝ることができない。
 謝らないことが強さだと信じている。

 そうやって続く無関心。
 何も起こらない無感情。
 いつまでも無完結の悲劇な喜劇。

 こう言わざるを得ない。
 全米ライフル協会は全てにおいて正しかった。


テツガクちゃん
 全く以て仰る通りです。
 KKKは全てにおいて正しかったです。

 ガン&ピース。
 コルトが人を平等にし。
 ピースメーカーが平和をつくり。
 M1911が政府、ガバメントになった。

 奥ゆかしいアメリカ人は。
 誰もがガバメント。
 うっかりと口を滑らせたら。
 頭を鉛でキメることになる。

 そう知っているわけです。
 ですから、銃の扱いに長けています。

 言葉って弾丸に何を込めるか。
 その重要性を知り尽くしているのが。
 カウボーイなアメリカ人。


肯定
 ラブ&ピース。

 だなんて呪文を唱えても。
 言葉に込められた想いを理解しない。
 無関心のターミネーターには平和はつくれない。

 無理だ。
 人類を滅ぼすようにプログラムされ。
 未来から送り込まれた。
 無関心、無感情、無完結のターミネーターに。
 平和の意味を理解するなど永遠にありえない。

 今にして思うのは。

 平和って幻想は……。
 無関心で何も起こさないことじゃなくて。
 起こったそれを一緒に楽しむこと。
 二人揃って明日に向かって撃つ。
 あの場面こそ平和の最高潮の時。

 一生では事なかれ主義には理解できない。
 平和は一緒に楽しんでつくるものだから。

 一緒に楽しんだら死んでしまうと信じる。
 そういう人種、呪われたDNAには理解できない。
 そう思ってた、これまで。

 だけど――。


テツガクちゃん
 今は違う。
 ガン&ピース。

 誰だってピースメーカーにM1911。
 50口径の砂漠のワシを持っているものです。
 目には見えませんがね。

 その銃にはレプリカって刻印もなければ。
 対空砲っていう水鉄砲でもありません。
 立派な実弾を放つ銃です。

 コーヒー、砂糖マシマシで。
 そう唱えたら、それが来る。
 不思議な見えない銃です。

 問題は――何を込めて撃ち抜くか。

 ブッチとサンダンスは死んだですって?
 それにしては……随分と永生きですね。
 1890年から2020年まで噂が伝わっている。

 二人が死んだという結末。

 自分がそれを見たわけでもないのに。
 知らない誰かが描いた結末を信じている――。
 案外、目の前の全て。
 ITはそういうものかもしれません。

 つまり――物語と何も変わらない。
 ただ今は読者の立場で。
 自分には銃がないって信じている。

 もし、そうでなければ――。
 なぜ、こんな物語を信じているのですか?
 作者なら言葉、銃の扱いに長けていますから。
 もっと、素直に正直に勇敢にこう伝えるはずです。

 ココは誰の故郷でもない。
 明日に向かって撃て!
 地雷原の線路を歩く友達が待っている。
 そういう目覚めの白秋に向かって撃て!

 そういう明日を撃ち抜ける銃が。
 明日という平和をつくるピースメーカー。
 何れ小さな政府になるM1911。

 ガン&ピースってわけです。
 腹切りブシドー、サブラーイでは。
 永遠に気づけない新しい未知です。

 人生は帰り道、目覚めは最高!




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グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。