おっと、そこまでだ。
ここまでにしておくんだ。
これ以上は進んではならぬ、何事も。
今すぐ、ココから飛び出せ。
Hey! R'N'Rヒーロー!
肯定
深く濃い霧の中。
深縁を覗いた外道が深縁から覗かれ。
その瞬間に出会った、外道にしかわからない異端者。
同じ似た者同士の相方と共に。
この霧の果てを探そうと。
一歩踏み出した物語……。
おっと、そこまでだ!
ここまでにしておくんだ。
テツガクちゃん
なぜですか?
ココから先が、面白くなりそうなのに。
なぜ、ここまでなのですか?
肯定
なぜなら、物語は。
あらすじを読んだ、その瞬間が。
一番面白くて。
そこから先は。
退屈に染められてしまうから。
そう、君の。
君の想像力が描いた、その先の光に。
勝る物語が他にあるとでも?
本当は、自分でも気づいているんだろう?
何度、その期待と想像。
それらが裏切られ。
廃棄城に墜ちたことか。
ガクちゃんも。
あの君に言ってあげてよ。
テツガクちゃん
えっ、私がですが?
ですが……私もあの続きが気になります。
肯定
ガクちゃんまでも!?
いやいや、そこまでだ。
これ以上は進んではならぬ、何事も。
最後まで、遠くまで、目の前まで。
どこまで行って、本物を覗いても。
けっきょく、想像が期待した本心には敵わない。
一番、輝いている、その瞬間に。
次の輝きを探そうと旅立つ。
その進み方こそ、欲望のワガママ・クイーン。
ねえ、そうでしょう?
テツガクちゃん
きっと、肯定さんがそういうのでしたら。
それこそが、欲望のワガママ・クイーンなのでしょう。
それで、この先にある。
新しい次の輝きへの目星は。
どこでしょうか?
私の相方ですから。
当たり前に然り、当然に。
見えているのでしょう。
なんせ、この私に。
そこまでだ、なんて言うのですから。
相当、眩しい光が見えているのですよね?
肯定
もちろん、眩し過ぎて。
全てが夜に見えるくらい。
新しい眩しさが見えているよ。
誰もが持っている、想像力と期待は。
本当に果てしない力。
宇宙に広がるスペースは。
ニセモノの限りのなさ。
何れは、破綻する。
偽りのスペース・ワンダーランド。
ニセモノの退屈が偽りと嘘で。
小さな箱へ本心を押し込む、その前に。
ココから飛び出せ、Hey! R'N'Rヒーロー!
『ROCK 'N' ROLL GIRL』が響いている。
今、この瞬間に。
白い光が本当は影の色で。
黒い闇が本当は輝きの色で。
そんな忘れてしまった事実を。
思い出せてくれる、白紙のページへ。
あなたも『DIVE IN!』しませんか?
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