2021年10月26日火曜日

教科書の大切な役割


 教科書は未完成の方がいい。
 いえ、むしろ。
 いろんな事をあえて載せない。
 未完成で在り続けることが。
 教科書の大切な役割なのでしょう。





テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 教科書は未完成の方がいいことに!

 いいというより。
 未完成なことが教科書なのかもしれません。
 
 大切なことを。
 あえて載せない教科書。

 例えば、様々な方が残した。
 『名言』と言われる言葉など。
 それを、あえて載せない。

 それが、教科書の役割かもしれません。


肯定
 あえて、載せないか。
 たしかに、それって大切かも。

 僕も様々な方々が残したかもしれない。
 そんな設定の『名言』と言われる。
 言葉を読むのが好きで。

 だから、そういう名言を。
 教科書に載せたい気持ち。
 一応、わかる気がする。

 だけど、それでも。
 『名言』は載せない方がいい気がする。

 だって、暗いから。
 明言という名言を探したくなるから。
 
 名言は教科書に載らないから。
 明るい言葉、明言。
 そんな気がする。


テツガクちゃん
 そうですね。

 教科書に英雄さん達が載ってしまったら。
 英雄さんと出会う機会が減ってしまいます。

 英雄さんが残した言葉の明かり。
 その明言に照らされ。
 英雄さんの名を覚えることになる。

 そんな名言と。
 出会えなくなってしまいます。
 
 だから、あえて載せないんですよ。きっと。
 未完成な教科書で在り続けること。
 それが、教科書の役割のような気がします。
 

肯定
 僕もそんな気がするよ。

 全てを載せる必要がない。
 未完成でいい。

 教科書の大切なお仕事はだいたい三つ。
 教科書に全ては載っていないこと。
 教科書で全てはわからないこと。
 教科書が全て正しいとは限らないこと。
 
 きっと、この三つを教えるのが。
 教科書の大切なお仕事だと思う。
 
 そして、この三つより。
 大切な一つの『当たり前』。
 
 目の前にある全てのこと。
 それらは、全て見えていないし、全てわからないし、全て正しくもない。
 結局は、『何もわかりやしない』という。
 たった一つの当たり前。
 
 そうだよね、ガクちゃん?


テツガクちゃん
 限りなく、そうです!

 たった一つ、唯一無二の変わらない事実。
 『何もわからない』という唯一の当たり前。
 それを前に何をするのか、その答えは無二です。

 一つではありませんが。
 二つと同じものがない。
 無限の可能性です。

 有限の唯一の事実と無限の無二の可能性。

 教科書はそれを教える最高の先生です。
 未完成だから。
 その続きの空白を様々なラインを越えて。
 探しに行こうと思える。

 たから島は。
 存在しないのではなくて。
 自分で考えて探す。
 その先にしか存在しません。
 
 あなたは。
 無二の答えを手に。
 どんな言葉の明りと出逢い。
 どんな英雄さんの名を覚えるのでしょうか?

 暗いから見える明るさ。
 教科書に載っていないから、出逢える誰か。
 だから、あえて未完成で在り続ける教科書。

 そんな気持ち、わかるでしょうか?




それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。