心技身

　心技体のバランスが大切だと気づけたら。
　心技身って影にも気づけて。
　同じ『シン』を繋ぐ技術が大切だと気づけたら。
　自分のシンと誰かのシンを繋ぐ戯画だって。

　きっと、描けるのかもしれない。
　そう思えた風は、宜誼擬の風。





テツガクちゃん
　気づいてしまいました！　私！
　心技体に似た、心技身という影に。


肯定
　心技身の身は身体のことかな？

　もし、そうだとしたら。
　心と技術と身体。
　そんな感じかな？


テツガクちゃん
　さすが、肯定さん。
　つうと言えばかあ、そんな間柄ですね。

　そうです、身体の身です。
　身も体も同じ『カラダ』を示す漢字です。
　ですが、読み方は違います、『タイ』と『シン』。
　
　そして、心も『シン』と読みます。
　同じ『シン』だけど、示すのが違う『シン』。
　それを繋ぐのが、技術かもしれない。

　そんな世界を表す言葉です。


肯定
　なるほど、武道やスポーツの心技体。
　それが、そのバランスの大切さを伝えるのなら。
　この言葉は、同じだけど違う『シン』。
　それを繋ぐ技術を伝える言葉だね。

　たしかに、そうかも。
　心と身体は同じようで全く違う。
　心では簡単にできそうなことでも。
　身体はそうじゃなくて。

　それを上手く繋ぐのが技術ね。


テツガクちゃん
　技術といっても、その形は様々です。

　偽りの偽術、欺く欺術、義理堅い義術。
　高く大きい魏の魏術、議論する議術。
　疑惑の疑術、擬える擬術。

　どれも同じ、『ギジュツ』ですが。
　どれも違う、様々な『唯一無二』の技術です。

　心と身体の違い。
　それを偽ったり欺くことが必要な時もあるでしょう。

　心と身体に。
　義理堅い魏と戯れて欲しい時もあります。

　それから、心と身体がお互いの疑惑を議論する。
　そんな時空が必要な瞬間もあります。

　そうやって、同じだけど違う『シン』を技が繋ぐ。
　それに気づけたら。
　同じだけど違う『シン』とも。
　上手くやっていけそうです。


肯定
　たしかにね。
　自分の中にある、同じだけど違う『シン』。
　それを上手く繋ぐ技。
　そんな幻の戯画が描けらたら。
　上手くやっていけそう。

　心技身か。
　それに気づけたら、心技心も見えそうだね。

　自分の心と誰かの心。
　同じ心だけど、全く違う心。
　それをどうやって繋ぐ技の戯画を描くか。

　それって凄く大切なことだね。


テツガクちゃん
　そうですね、とても大切なことです。

　心技体で心と技術と体のバランスに気づけたのなら。
　心技身で同じだけど違う二つの『シン』。
　それを繋ぐ唯一無二の技に気づく。

　バランスを大切にしながら、二つの『シン』を繋ぐ。
　それをマスターすれば、様々な『シン』を繋げます。

　心と身、心と心。
　この二つだけではありません。
　神話の世界、真摯で紳士的な世界。
　何かの原点を捉える芯の世界。
　深淵の世界に寝ている、深寝な世界。

　あなたの唯一無二の技は。
　どんな『シン』を繋ぐのでしょうか？

　もし、暇ができたら。
　ワンダーランドへ続く、ギギギの風で遊んでください。
　都合がよろしい宜、よしみを感じる誼、それに擬えた擬。

　その三つの技術が合わさった風が、宜誼擬の風です。

　光と風と遊ぶドリフトする好奇心に。
　繋げないラインなどありませんぞ。
　全ては同じ、今、この瞬間の上にです。

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。