2022年9月6日火曜日

ラベルを見透かす力


 実体験こそ、全て。
 賢者の賢い言葉が薄いラベルだと。
 訴える愚かな感情は、刻印に気づいている。
 ラベル見透かす、不可視のレーダーのような感情。
 それは頼りにはされないけど、もの凄く頼りになる。





テツガクちゃん
 ラベルを見透かす。
 不可視のレーダーのような感情。
 それは、とても頼りなります。

 そうですね、例えば……。

 実体験こそ、全て。

 それがラベルだと、気づく愚かさです。


肯定
 柔順従順に信じられる。
 そんな賢さは頼りにされるけど。
 愚かな我がままは頼りになる。

 同じ愚かさを見透かす。
 不可視の感覚からすれば。

 実体験こそ、全て。

 かなり面白いラベルだね。
 ブランドのロゴのように。
 ただの石ころに『ダイア』というラベル。
 それが、貼ってあるだけかもしれない。

 そう、実体験だと信じていることは。
 そういうブランドのロゴのラベルで。
 そのラベルこそが全てなら、随分薄い全てで。

 どこかで何かがすり替えられた。
 損な感じで鈍な感じのジュース。
 その底には――。


テツガクちゃん
 『こんなもんじゃない』、と。
 ハッキリと刻まれた刻印があります。

 ええ、そうです。
 実体験こそ、全て。
 そんな薄いラベルを塗りつぶす色もあります。

 リアリティーな味の空想妄想が。
 そのまま、その色で塗りつぶしていく。
 そんな今が滲み出ています。

 そう気づいている。
 愚かさは誰にだってあって。
 棄てたつもりでも。
 それは、賢さが貼った薄いラベル。

 すり替えられたジュースです。


肯定
 穏やかな一大事だね。
 明日のタイムズに載るような当たり前の一大事。

 今、僕らが薄いラベル貼るように。
 いろんなところに、それがある。
 ペーパーワードが溢れている。

 だけど、何を貼っても。
 どうすり替えても。
 その下にある刻印は消えない。

 太く濃ーい感情で刻まれている。
 それに気づかないふりして。
 誰かに騙されたふりをして。

 感情論は苦手って。
 感情を支配した気になって歩く無感情は。
 シカトした感情の忠実な奴隷。

 支配者が自分なのか誰かなのか。
 その違いはあるけど。
 どう賢く振舞っても、僕らは愚かな動物だから。


テツガクちゃん
 眠くもなりますし、お腹もすきます。
 イライラして、時々、ホームランを打ちたくなります。
 しかめ面に出逢えたら、思い切り振り回したいです。

 とても野蛮で愚かな動物です。
 誰かのためのフル稼働マシーンではありません。
 すり替えられたジュースで。
 満足できる都合のいい泥人形ではありません。

 実体験こそ、全て。

 だなんて、セーフティーなエンプティーのラベル。
 それらをシカトして。
 過去を振り返って、未来を想像してしまう愚か者です。

 禁足地の過未の領域に辿り着けなくても。
 それらが感じられる、今、この瞬間があれば。
 もう、それで満足ですから。

 今は見えない空想妄想のタケノコも。
 孟宗竹ほど伸びれば立派な竹です。
 何だって作れる竹の中には……。
 あのワガママなかぐや姫だっているはずです。

 空想妄想フィクションだったはずの。
 パラパラ嬢、アメリカ娘、ワガママ姫。

 それを知っているのは……。
 ラベルを見透かす、不可視のレーダーのような感情。
 あなたにもあるって信じたい、その感情です。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。













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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。