2022年9月20日火曜日

退屈な時は


 退屈と出会った時は、小言にとり憑かれる。
 面白いことに出逢った時は、言葉を忘れる。
 だけど、どちらも同じこと。
 一緒に楽しめる人がいれば。
 退屈も面白く楽しめる。





テツガクちゃん
 退屈な時には、小言を言いたくなってしまうことに。
 気づいてしまいました! 私!

 退屈と出会った時は小言にとり憑かれる。
 面白いことに出逢った時は、言葉を忘れ。

 損な感じ、今な感じ。
 そういう心境、肯定さんには見えますか?


肯定
 もちろん、その心境。
 僕の心情にだって見えているよ。

 僕が小言をよく言ってしまうのは。
 退屈だから、と言われたら。
 もの凄く納得だよ。

 だけど、もしかして……。
 小言にとり憑かれているから。
 退屈に出会ってしまうのか。

 まあ、そんなつまんないことは。
 いつものトタン屋根の上。
 星みたいにとけていった。


テツガクちゃん
 綺麗に流れ星です。

 退屈に小言を思い切り吐き出して。
 トタン屋根に放り投げたら。
 その瞬間が追い抜きポイント。

 加速してくる。
 対照的な白い光の影は。
 『白影黒光』です。

 これほど面白い光と影もありません。
 黒い光に白い影。
 言葉を失ったことすら。
 忘れてしまう、その面白さ。

 さて、肯定さん。
 今、私達が聴いている、このロックンロール。
 これが何回目か、覚えていますか?


肯定
 いや、忘れちゃったよ。
 少なくとも10回以上は聴いているよね。

 でもさ、回数なんて関係ない。
 飽きることなく終わることなく、繰り返す。
 もう、何回目かなんて、どうでもいいってこと。

 それを教えてくれる。
 そんなロックンロールだよ。

 小言に取り憑かれて。
 疲れ果てるまで退屈な肝試しをするのも。
 それはそれで面白い。

 言葉を失い、そのことを忘れ。
 どこまでも繰り返せることは。
 もっともっと面白い。

 けっきょく、どっちもいいんだよ。
 一緒に楽しめる人がいれば。
 小言にとり憑かれる退屈だって。
 それなりに面白くなる。

 それを理解できる。
 頼もしい相方がいれば。


テツガクちゃん
 頼もしいかどうか。
 それは、わかりませんが。
 どちらも同じってことは、私にもわかります。

 誰からは退屈だと感じるかもしれない速度。
 だけど、当の本人達には最高に面白い速度。

 誰かから退屈に見えるから。
 自分には面白いのかもしれない。
 怪奇現象なミステリーを解決するのも忘れて。

 また、話ができる新しい疑問符。
 その『キモちE』感じに逢いに行きましょう!

 小言にとり憑かれた退屈も。
 それを一緒に面白がれる人がいれば。
 何度でも繰り返せる、ロックンロール。

 下品だとか上品だとか。
 つまんない贅沢を忘れて。
 小言を言える退屈。
 それに気づている人に出逢えた奇跡。
 それを面白く加速させれば……未知との遭遇です。

 考え方、一つらしいじゃないですか?
 退屈だって呟く嫌な奴だと思っていたけど。
 本当は、退屈を教えてくれるステキな人。
 そのまま、話を聴いたら新世界に出逢った。

 地動説が天動説に。
 世界は真っ平な銀幕の中。
 『白影黒光』が今を投影していた。

 そんなこと、退屈じゃないと。
 気づけない、アンダーステアの向こう側です。
 想像力で飛び出した、ワガママな不思議な国です。




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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。