2022年7月4日月曜日

テツガクって役に立たないんだってさ


 テツガクって役に立たないらしい。
 だけど、そんな言い分ほど。
 超テツガク的で失礼な言い分もない。
 ほらほら、そんなこと言っていたら。
 ポッカリと空いた、不思議な国のど真ん中。





肯定
 なんか知らないけど。
 僕の話ってテツガク的らしい。

 全く本人には。
 その自覚はないんだけど。

 そして、テツガクって役に立たないらしい。
 だから、僕の話って無意味で不毛なんだってさ。

 でも、そんなこと。
 今まで、気づきもしなかった。

 ……ん、どうしたの? ガクちゃん。
 そんなにおかしいかな?


テツガクちゃん
 いえいえ、世の中。
 随分と不思議なことを言う人もいるんだと。
 気づいてしまって。
 つい笑いが止まらなくて。

 だって、そうじゃないですか?
 テツガクが役に立たないなんて。
 それは、少し不可思議です。
 考えなくても、気づいてしまうほどに。

 なぜ、どうして、こうなるのか。
 どのようにすれば、そうなるのか。
 そのテツガクをゴミ箱に棄てた。

 そんな今を想像してみてください。
 さあ、肯定さん。
 今こそ、愚かなFRの想像力を。
 全速全開で振り回す、決断の刻です!


肯定
 んー、そうだな……。

 あっ、たぶん。
 何もできずに、終わっていく。
 そんな日々が。
 永遠永久に続いていくのかもしれないね。

 そうか、なぜやどうして。
 それらのラインが。
 果てしなく伸びていく、テツガクロード。

 その上を歩いておきながら。
 役に立たないとは。
 いったい、どういう了見だろうか?

 考えなくても、気づいてしまう。 
 超テツガク的で失礼な言い分だね。


テツガクちゃん
 さすが、肯定さんの想像力です。
 見事にヘアピンを抜けましたね。

 役に立つとか、役に立たないとか。
 そんなつまんない、レンズでしか。
 今、この瞬間を覗けない退屈こそ。
 ロボトミー手術行きの快速特急です。

 テツガクは役に立たない。
 なんて、随分とテツガク的なことに。
 気づいてしまった、その瞬間が。

 ポッカリと空いた。
 不思議な国へ続く落とし穴。
 
 八方ヶ原より深い、その先のお茶会。
 それに参加できる、そのチケットが。
 何の役にも立たないというのなら。

 アレです。


肯定
 ヤマト人らしくシカトしていけばいい。
 他のどの民族よりも。
 シカトするのが得意なヤマト人ですら。
 シカトできない、役に立たないテツガクは。

 あっという間に過ぎていく、最速神話。
 その速度が役に立たないって?

 そりゃ、ちんたらノロノロ走ってたら。
 そう感じてしまうのかもしれない。

 その鈍間な速度に耐えられる。
 自信と勇気があるのなら。

 今、この瞬間から。
 なぜやどうしてを棄てて。
 役に立つ泥人形として立ち続ける。
 その先に、何が立っているのか。

 テツガクに頼らず。
 想像力を振り回さず。
 答えられる賢さ。
 あなたにはありますか?

 僕らにはありません。
 なぜなら、僕らは愚かなFRだからです。
 賢いFFではないので、わかりません。




それでは、また次の機会にお会いしましょう。













0 件のコメント:

コメントを投稿

砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。