自分が感じる、今、この瞬間は大切ですが。
その今に映る、誰かさんのことなんて。
どうでもいいじゃないか。
そんな事はどうでも。
あなたは超音速の噴流児なのですから。
全てが止まって見えてしまうのですから。
テツガクちゃん
今、この瞬間に会える人なんて。
みんな、同級生みたいなものだ。
上も下も、右も左も、何もない。
流行はSIK。
知らねぇー、意味ねぇー、興味ねぇー。
今、この瞬間にいる奴らがどうなっても。
どうでもいいじゃないか。
全ては知ったことではない。
実際、知っていることなんて。
『Mr.ジョーンズ』にはないのだから。
そう、Mr.世間様は謳います。
正直、今の私もそう思います。
『スーパーソニックジェットボーイ』だと。
重要なものがあるとしたら。
それは、今、この瞬間に見えない。
そこのあなたです。
肯定
たしかにね。
今、この瞬間には。
ガクちゃんと僕しかいないし。
どちらかといえば。
今はいない、この瞬間を覗いている。
誰かさんの方が、重要なのかもしれない。
例えば。
過ぎ去った、過去にいる誰かさん。
未だ来ない、未来にいる誰かさん。
今は見えない。
どこかにいる、誰さん達がね。
そういう連中だけ、探そう。
今なんてものは、流行のSIKの中。
知らねぇー、意味ねぇー、興味ねぇー。
そう謳う、時代に心路を向けても。
見えないセビレはしびれず。
流行の時代と共に沈んでいくだけ。
そのまま、沈み込む、沈み込む。
もう、終わりだね、終わりだね。
僕はそんなのごめんだね。
テツガクちゃん
申し訳ありませんが、私もごめんですね。
幽霊船を沈没船に変えるわけにはいきません。
ですから、今、いる人に。
関心の心路を向けず。
そのまま、あのまま、このまま。
我がままに思いのままに。
浪漫旅行……だったでしょうか？
肯定
そう、浪漫旅行だよ。
今とは違う、どこかへ関心の心路を向ける。
そうしないと進めないから。
前にせよ、後ろにせよね。
今、この瞬間に留まりたい。
そんな賢いことより。
今、この瞬間から抜け出せない。
そうわかっていても。
抜け出す、愚か者でありたい。
沈没船の船長より。
幽霊船の船長で在り続けたいから。
テツガクちゃん
フライング・ダッチマン。
彷徨える、オランダ人ですね。
私達はオランダ人ではありませんが。
彷徨える、愚か者です。
自分自身が手にしている。
今、この瞬間は何とも変えられない。
『ほこり』をかぶった、たからものですが。
今、この瞬間、目の前に映る。
あらゆる全ての誰かさんのこと。
そんなことは、どうだっていいじゃないですか。
そうです、私と肯定さんを含めて。
今のあなたにとって。
この瞬間に映った私達がどうなろうと。
それは、どうだっていいことじゃないですか。
そんな事はどうでも。
超音速の噴流児には。
上も下も、右も左も、何もなく。
全て止まって見える、同級生です。
そんなステキな速度で彷徨えば。
きっと、今は見えない、どこかにある。
ステキな何かに出会える気がします。
あなたは何に出逢うのでしょうか？
キャプテン――。
えっと、まだお名前を伺っていませんでしたよね？
いつか、私達に追いついたら。
是非、教えてくださいな。
時代を吹き飛ばす、超音速の噴流人のお名前を。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿