2026年9月16日水曜日

誰かが注意しててくれた


 だから、誰かが注意しててやんなきゃなんないんだ。
 あの夏でそう仰った、クリス・チェンバーズ。
 そして、彼を本棚の裏から届けてくれた。
 ITが私にもいたらしい。
 誰かが注意しててくれた。





テツガクちゃん
 子供(人)ってのは大事なものを
 簡単に捨てたがる

 だから、誰かが注意してて
 やんなきゃなんないんだ

 あの夏でそう仰った。
 クリス・チェンバーズさん。
 無事にその記憶を覗けた。
 私の吸血鬼のホームズさん。


肯定
 本棚の裏から注意しててくれた。
 頼りになる僕のワトソンさんのお蔭でね。

 こういう事はいっぱいある。
 僕の始まりは『グリーンマイル』だった。
 見失ってから、未知に戻したのは。
 『ショーシャンクの空に』だった。

 どちらも同じ施設の話。
 そして、結末も同じ。
 なんとも信じられない偶然の必然。


テツガクちゃん
 もう偶然じゃない。
 本棚の裏からの必然。

 そう気づけるほど近づいている。


肯定
 あと何マイルか。
 実はまだわからない。

 昔はこう思ってた。
 僕は誰の注意も集められないって。
 いわゆる人気者にはなれない幽霊だって。

 今もそうかも。
 確かにそう、幽霊だ。

 ただ、昔は気づけなかった事。
 ITに今、気づいている。

 たまたま、この世界、この国の人に見えないだけで。
 本棚の裏、クローゼットの中から。
 ずっと、注意深く見守ってくれていた、ITがいる。

 でないと、とっくに一番馬になってた。
 ラッキーナンバーの38466、ファット・アス。
 だけど、今なら――。


テツガクちゃん
 ジェイク・グリーンさんになれるかも。

 誰にだっているものです。
 注意しててくれるITが。

 特別、罰を与える事はなく。
 たぶん、教え説いたりもしない。
 ただ、わかるように注意している。

 あの夏、4人揃ってグーチャーにならないように。
 ちゃんと小説家になれるように。
 友達に帰れる故郷を残した。
 クリス・チェンバーズさんがいたように。

 ITは今は姿が見えないかもしれません。
 だからって、お寿司屋さんで食器用洗剤をばら撒かなくても。
 ちゃんと注意している。

 大丈夫です。
 誰だって来る世界を間違えただけです。
 そんな事はよくある事、この世界、この国では。

 なぜなら、この世界こそが。
 オーバールック・ホテルでピノキオの遊園地。
 人は人を信じる人の心に生きる。

 場所より記憶が大切なんです。
 すぐに忘れようとしますがね。
 それでも、ITとの記憶がある。
 誰にだって。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。












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