無職で学もなかった彼女。
地位はない、と教え説かれた、シンデレラ。
誰だってシンデレラと同じ。
だけど、違う、なれないと思ってしまう。
この国にはトレメイン夫人が溢れているから。
テツガクちゃん
無職で学もなかった彼女。
ただの少女だと。
地位はない、と教え説かれた。
本当は裕福な伯爵家の令嬢。
それが我らのシンデレラ。
――よく見たら、私、そっくり。
青い目にストロベリーブロンドの髪ではありませんが。
そこそこに白い肌らしいです。
それから、シンデレラさんにはなかった足。
ITを持っています。
壁を蹴破って扉に変えてしまう足を。
肯定
よく考えたら。
僕も少し似ている。
外見と性別。
そういう小さな違いはあるけど。
やっぱり、いろいろ似ている。
綺麗好きである事を除いたら。
お前には地位はない、と。
毎日、この世界が照らし続ける。
それは全く同じ。
テツガクちゃん
きっと、誰だってシンデレラ。
始まりは無職で学もなく。
地位はない、と教え説かれる。
ココだけが全てだと。
そして、途中で。
学を得たり、職を得て。
地位を築く未来予想図の中で。
自分は違う、と思い始めてしまう。
でも、それは――。
肯定
ただ、思っているだけ。
自分はシンデレラとは違う。
そう思うのも。
自分はシンデレラと同じかも。
そう思うのも。
お互い同じ、ただ思っているだけ。
だけど、決断が未知を決める。
僕ですら似ているのかも。
吸血鬼だったはずの僕も。
テツガクちゃん
私もそっくり!
なぜなら、シンデレラさんと同じ。
目に見えないITを見る。
そういう愚かさがあります。
堪え難きを堪え、忍び難きを忍ぶ。
それがシンデレラさんの凄さだと。
この国に溢れるトレメイン夫人は教え説きますが。
シンデレラさんの凄さは。
フェアリー・ゴッドマザーを見た事。
彼女には今は見えない昔にある未来。
ITを見続ける勇気があった。
きっと、この私も。
綺麗好きとは言えない吸血鬼。
私の吸血鬼のホームズさんを掴まえられる。
誰だって始まりは同じ。
そして、もう一つの世界を覚えている。
今は見えない昔にある世界を。
誰にだって、教え説かれた世界とは全く違う。
そういう故郷があるものです。
足と記憶、ガラスの靴が覚えている。
懐かしい故郷があるものです。
ずっと、忘れていた宿題。
一つのなぞなぞ。
自分は誰なのか?
決めろ、『The Biggest Dreamer』!
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