子供は世界の理をわかっていない。
そうホラーの帝王さんは語っても。
私はイエスとは言えない。
人は目覚めた時、完璧にITを理解している。
だけど、誰かの欺瞞をこの世界の理にしてしまう。
肯定
映画版ITのインタビューで。
アメリカが誇るホラーの帝王さんは語った。
子供はまだ世界の理を
あまり分かっていない
僕はホラーの帝王さんが大好きだけど。
これにイエス、サーとは言えない。
なぜなら――。
テツガクちゃん
人は目覚めた時。
完璧にITを理解している。
何かがすり替わってしまった。
さっきまでは暗い夜だったはずなのに。
眩し過ぎる――これが朝?
さっきまでの今が昨日で。
さっきの明日が今。
この繰り返し。
肯定
そう、その繰り返し。
その過程、途中ですり替えてしまう。
誰かの欺瞞をこの世界の理にしてしまう。
遠い昔、僕は乾電池。
それをためらう事なく。
ゲームボーイカラーに使った。
いったい、何本葬ったか。
覚えていないほど葬ってしまった。
乾電池だけじゃない。
時間って幻も葬った。
今、昔の自分に会えたら。
伝えたいのは、これ。
君の人生の使い方は正しかった。
君は最初から正しい使い方を知っていた。
計画とか予定なんてものは。
誰かが君を支配するのに必要ってだけで。
君にとっては重要ではない。
大切なのは――。
テツガクちゃん
ITにマジに夢中になる事。
ああ、人生の貴重な1時間を無駄にした。
とか。
いったい、どっちが自分にとって損で得か。
そういうのは。
誰かの欺瞞に過ぎず。
この世界の理ではありません。
肯定
そう、全く違う。
遠い昔の僕はお風呂をおそれていた。
湯船に浸かっていると。
サメが壁から出てくるって信じていた。
そのサメに食べられると信じていた。
それは――正しかった。
サメだろうが恐竜だろうが。
なんでもいる。
ただ、それじゃ困るから。
僕の恐怖心がそれらを箱に閉じ込めてくれた。
決して、想像や空想が誤りで。
今は確かに思える、目の前の全て。
それが絶対的に正しいものじゃない。
少なくとも自分にとっては。
そして、自分にとって困るものを。
箱に戻してくれる、ITは確かにある。
自分の中にITがある。
この世界すら忘れさせてくれるITは。
世界すら箱にしまえるITは。
ちゃんと人は目覚めた時。
ITを理解しているし、覚えている。
だから、見た記憶を夢だと箱にしまっている。
忘れる箱とは違う箱に。
やがて、誰かの欺瞞。
それを覚え、自分の理にすり替える。
だけど、それはこの世界の理ではない。
断じて違う。
この世界の理は――単純なもの。
この世界は自分の世界。
だから、自分が悪者になるような。
そういう世界を信じる理由がない。
どんなに立派に思えるペニーワイズが。
自分を悪者に仕立て上げても。
それを信じる道理はない。
昨日のように忘れてしまえ。
おそらく、ホラーの帝王さんは。
ITを忘れていなかった。
日出ずる世界では当たり前の事かもしれないけど。
日沈む国ではピノキオの嘘を覚えるようになっている。
時間とか損得とか。
そんな余計な事を考えた時点で欺瞞だ。
計画に予定を練ってもカモられるだけ。
マジに夢中に。
乾電池が使われてよかったと思えるくらい。
自分の中にあるITを解き放つ。
鍵をかけた記憶って箱。
そこに閉じ込めたITを。
心から解き放て。
僕の場合、その姿は世界三大ウサギの一羽。
竹取の国の愚かなFRウサギ。
アメリカ娘のワガママ娘だった。
きっと、最初からわかっていた。
ただ、誰かが言った、そんなのいない。
それはフィクションなの、って言う。
誰かのフィクション。
それを自分の理にすり替えてしまった。
これが人生でゲンジツ。
人、大人、社会人というのはこういうもの。
そういう『That's Life』だと。
もう、その欺瞞はいらない。
そんなものじゃない。
こんなものでもない。
これこそが僕の故郷。
慈悲深く無慈悲な冷酷冷徹のワガママ・クイーン。
略して、慈無酷徹我娘(ジムコクテツガムスメ)。
その隣が約束のジワタネホ。
ホラーの帝王さんは。
最初から今も忘れていなかった。
この世界の理をすり替えていない。
ココは自分の世界だと完璧に理解している。
子供の時、乾電池を気にせず。
マジに夢中になったITがこの世界の全て。
何かを気にしだしたら、それは欺瞞だ。
目を覚まし浮かぶ時間。
故郷へ帰って、ただいま、と告げる。
5時52分、決断の刻、目覚めの白秋。
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