アリとキリギリス。
その教訓は、怠けていたから。
悲劇の冬に辿り着いたのではなく。
組織と個人を並べた、不可思議な物語。
それを信じ続けた先に見た、落とし穴が教訓。
テツガクちゃん
アリとキリギリス。
この教訓には。
ハッキリと確かな盲点。
そんな落とし穴があることに。
気づいてしまいました! 私!
ポッカリと空いた、落とし穴は。
妙義と同じくらい深い、八方ヶ原です。
肯定
さすが、向かうところ霧なし。
だけど、拠点は霧が限りなし。
そんな名探偵が、好きなガクちゃん。
この教訓が刷り込んだ、印象。
その盲点を僕にも明かしてよ。
テツガクちゃん
ワガママに振り回してみせますよ。
働き者のアリと怠け者のキリギリス。
そんな印象は、全く違うものだと。
ある程度、人生を進めば。
気づくことでしょう。
肯定
アリだけが頑張っていて。
キリギリスは頑張っていない。
そんな印象は、幻だと気づくだろうね。
いつまでも、信じてはいられない。
もし、キリギリスを古事記と例えるのなら。
アリは寄生虫。
古事記と寄生虫を。
並べて考えるのは。
ほんの少し不可思議だね。
テツガクちゃん
そうです、不可思議です。
アリはアリという組織にいたから。
冬を越せるだけの食料を手にできた。
10匹いれば、知識、知恵、力も10匹分。
東西南北、どこに食料があるのか。
1匹のキリギリスが、それを知る頃には。
その食料は、全てアリの巣の中です。
組織と個人では。
できることに差があること。
それは、当たり前に然り、当然で。
むしろ、個人が組織に勝ってしまったら。
組織の面目が立ちません。
肯定
そう考えたら……。
キリギリスがアリと同等の働きをするなんて。
最初から無理な話だね。
怠けていたから。
悲劇に辿り着いたのではなくて。
最初から、悲劇に辿り着く物語だった。
だからといって。
キリギリスをアリの仲間にすればいい。
そんな話でもない。
頑張っている、働いている。
その形が、あまりにも画一的。
そんな印象を刷り込みながら。
組織と個人を。
当然のように並べて、教訓にしている。
不可思議な話だね。
テツガクちゃん
いと不可思議ですね。
ですから、面白いですね。
毎日、同じことの繰り返し。
そんな瞬間の中で。
溜まり堪った、うっぷん。
それを晴らしてくれる、何か。
それがあれば。
また、頑張れる。
その気持ちを知っていれば。
頑張れる、理由をくれた何かだって。
とても大切な働きの一つです。
それをくれた誰かを。
怠け者と呼ぶ、狭く浅い印象は。
みんな同じだからと。
安心して落とし穴に突っ込む、軍隊アリ。
アリ地獄へ突っ込んでいく。
その教訓を信じた末路。
少し心配ですが。
たぶん、大丈夫でしょう。
あなたはとても賢いですから。
落とし穴に落ちる、その前に。
気づいてしまうのでしょう。
大多数、一般的、働き者。
いろんな名詞が。
必ずしも安心をくれるとは限らない。
霧の中に隠れた、その心情にも。
あの名探偵のように、気づいてしまうのでしょう。
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