2025年7月2日水曜日

カイロ・レン、そうだよな


 やるべき事はわかってるけど。
 そうする勇気と自信がない――。
 ホント、そうだよな、カイロ・レン。
 知ってるし、わかってる。
 だから――決めた。





テツガクちゃん
 師匠に裏切られながらも。
 独り強く生きた騎士、カイロ・レンさん。

 彼には最初から。
 やるべき事はわかっていた。
 ですが――。


肯定
 そうする勇気と自信がない――。

 そりゃ、そうだよ。
 信じてほしい師匠に裏切られた。
 そんな自分をどう信じればいい。
 誰に信じる勇気を教わればいい?

 誰の背中も見ずに進めるのなら。
 誰も最初からこんなところには来ない。
 誰かの背中を追って迷い込んだ。


テツガクちゃん
 きっと、不思議な時計を持った。
 そういうウサギの背中と足跡を追ってきた。

 時間がない、時間がない。

 と不思議な事を言うウサギを。


肯定
 チクタク、チクタク。
 過ぎ去って行くような気がする。

 だけど、最近になって気づいた。
 時間なんてもの。
 最初からなかった。

 あるはずのない時間。
 ITがあるように思える。
 不思議な場所へ迷い込んだ。

 だけど、何れ――。
 消えたはずの勇士を見つける。
 自分が消したはずの勇士。
 その人が示した勇気が――伝わる。

 やるべき事はわかっているけど。
 ITをする勇気と自信が――。


テツガクちゃん
 知っていますし、わかっています。
 ですから、今、私がココにいるわけです。
 一緒に決めるために。

 そのために自分以外の誰かがいる。
 そう思える、不思議な世界へ迷い込んだんです。
 なんでも自分独りで背負い込んで。
 決めるためにじゃなくて。

 一緒に決める。
 その勇気を自分達で信じるために。

 剣や魔術の達人。
 そういう偉い人が師匠とは限りません。
 もっと身近で、隣にいてくれる。
 そういう人が師匠だったりもします。

 ハン・ソロさんみたいな父親だったり。
 クリス・チェンバーズさんみたいな友達だったり。
 人を信じる、その勇気を持った勇士が師匠。

 喉をバターナイフで刺されても。
 私は私の吸血鬼のホームズさんを信じますよ。
 ガブりと首を噛まれて、血を吸われても。

 知っていますし、わかっています。
 ですから、一緒に決められる。 

 カイロ・レンさんが強い人だって事も。
 私の吸血鬼のホームズさんが目覚めつつある事も。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。












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 やるべき事はわかってるけど。   そうする勇気と自信がない――。  ホント、そうだよな、カイロ・レン。  知ってるし、わかってる。  だから――決めた。