タイムマシンのスイッチ

　スゲー、退屈でつまんない、ちり紙だな。
　これが流行のコミックショーかよ、血の気が引くぜ。
　そう、素直に正直にマジに野次という馬を。
　解き放った、あのお爺さんの表情は。
　今、少年だった。





テツガクちゃん
　気づいてしまいました！　私！

　好きな時代へ連れて行ってくれる、タイムマシン。
　誰もがそのスイッチを持っていることに！
　それは、人それぞれ違う、無二のスイッチです。

　肯定さんにもありませんか？
　いつでも、どんな時でも、様々な今を繋ぐ。
　そんなタイムマシンのスイッチが。


肯定
　たぶん、あると思う。
　そう、今この瞬間とかね。

　きっと、この『テツガクちゃんと肯定』の時空は。
　僕にとってのタイムマシンになる。

　僕が歩いてきた全ての時空は。
　『テツガクちゃんと肯定』と繋がっている。

　たしかに、そういうタイムマシンって。
　誰もが持っているのかも。

　例えば、野次を飛ばす時とかね。


テツガクちゃん
　野次を飛ばすと。
　どんな時代に戻れるんですか！？


肯定
　僕は野次を飛ばせる度胸がないから。
　想像でしか語れないけどさ。

　野球場で選手を野次る時。
　きっと、気持ちは。
　遠い遥か昔に戻っている気がする。

　別に野球じゃなくてもさ。
　本当に何かが好きだった。
　そんな遠い遥か昔の今へ。

　そう、僕なら物語かもしれないね。
　もう、物語を見ると。
　勝手に野次が飛び出して行方不明。

　僕にとっては、物語がスイッチかも。
　物語少年に戻す、タイムマシンのね。

　ガクちゃんもどう？
　今度、一緒に野次を飛ばさない？


テツガクちゃん
　いいんですか！？
　それでは、是非私達の野次馬を飛ばしましょう！

　電光石火を超えて。
　高速の彼方の速度で駆け抜ける。
　そんな止まらない野次馬を。

　野次を飛ばす。
　浅い関心でも、様々なことに関心を向け。
　物見高いに登り、面白半分なお祭りを開く。

　それは、とてもステーキなお祭りかもしれません。
　夢中になって屋台を回った。
　そんな童心の影の中に飛び込めるような。
　そんな伝説のお祭りです。
　
　もちろん、お祭りにも。
　共感したい心構えがあるように。

　誰かを深く傷つけないように。
　野次の手綱はしっかり握りましょう。
　全ての野次という馬が。
　絶滅してしまうのは寂しいことですから。

　誰かを傷つけることは浅く控えめに。
　素直に正直にマジに楽しめる。
　限りなく矛盾に近い、伝説の野次馬という幻。

　きっと、あなたの手綱捌きなら。
　それくらい、朝ごはんの前です。

　自慢のタイムマシンのスイッチを入れて。
　いざ、あの時空へ。
　あっという間の最速神話で。
　徹底的に攻めてしまいましょう！

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。