世界か、私か。
そんな選択を迫る場面がある。
世界を選べば、英雄になれるのだろう。
だけど、私のためだけに生きられない人が。
誰のために生きられるのだろう？
テツガクちゃん
世界か、私か？
そんな選択を迫る場面を。
時々、目にします。
肯定さんなら。
どちらを選びますか？
肯定
僕なら？
そりゃ、決まっているよ。
私だよ。
テツガクちゃん
私ですか。
しっかり、自分が大切だと。
自信を持って、愛せているのですね！
それは、とてもステーキなことです。
肯定
ん？
たぶん、上手く伝わっていないような……。
僕が言った、私は。
ガクちゃん、君のことだよ？
世界と私（ガクちゃん）なら。
考える必要もなく。
私だな、ってさ。
世界と僕なら……世界かな。
その方が、僕には都合がいいから。
決して、世界のためじゃないけど。
まあ、これも視点を変えたら。
自分のためかな？
テツガクちゃん
どちらにしても。
自分のためですね。
世界と私でも、世界と僕でも。
けっきょくは、自分のための決断を下す。
それは、とてもステーキで大切なことですね。
ですが、本当に世界より。
私でいいのでしょうか？
とても月並みな質問ですが。
肯定
ホント、月並みだけど。
今日も月が綺麗だからさ。
それもいいね、ちょっぴり面白いから。
何、言ってるのって。
返したくなるくらい。
当たり前のことを訊ねるからさ。
世界のことなんて。
知ったことですか。
素直に正直に言えば。
きっと、誰もがそう思っているのに。
世のため、人のためなんて。
素直に正直になれない、真面目が。
腐った嘘に振り回されている。
この星のように。
だけど、私のためだけに生きられない人が。
誰のために生きられるんだ？
そんな君が。
世界のためなら生きられるというのなら。
そりゃ、その世界は素晴らしき世界なのだろう。
きっと、本当にね。
そこは、ココとは違う。
ココは、今、この瞬間に消えても。
誰も何も困らない、そんな世界だ。
ただ、誰も素直に正直に。
それを明かせないから。
しがらみに縛られて、安心している。
そういう世界だ。
今の僕にとっては。
ただのピエロだ。
もしかしたら、あなたとは違うかもしれないけど。
やっぱり、ピエロだ。
臆病者のか弱い独裁者、青く醜いスターダスト。
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