アリエルって天使が教えてくれた。
魔法のレモンドロップ。
それさえあれば、息をするのも忘れちゃう。
きっと、魔法ってそんな感じ。
覚えてしまった欺瞞を忘れさせてくれる。
肯定
『イン・アメリカ』って映画に舞い降りた。
アリエルって天使が教えてくれた。
魔法のレモンドロップ。
これさえあれば。
湿気の酷い暑さの中でも。
息をするのも忘れちゃう。
きっと、ホントのことだと思う。
テツガクちゃん
事実ですね。
私もカプチーノを走らせる時は。
息をするのも忘れています。
ホントは息なんて。
最初から誰もしていなかったり?
誰かから。
そういう欺瞞、そういう足枷。
ITを教え説かれてしまっただけで。
肯定
どうもそうかもしれない。
確かに思えた、この世のこれまで。
とても確かには思えない、あの世のこれから。
今じゃ、これまでが夢で。
これからがホントに思えてきた。
そう、この世の方が夢で。
夢だと思っていた、あの世。
幽かなITの方が、今は昔に確かにある。
そういう、いつかの未来に。
まだ口にしてないけど。
魔法のレモンドロップ。
その秘密のお蔭かも。
テツガクちゃん
きっと、私と一緒に。
かじってしまったのかもしれません。
今は忘れている、遠い昔で。
アリエルさん、秘伝のレモンドロップ。
魔法のように何かが消えて。
事実が見える、スプーンなんてない。
そういう事実が。
ハチミツの甘さに。
ほのかに酸っぱいレモン。
そういう味がどこかから。
伝染してしまったような怪奇現象。
とにかく、魔法は今も身近に。
スーパーで売っている、IT。
そのITを口にすれば。
何かを忘れるように消せるのなら。
やっぱり、それは魔法です。
その気になれば。
この世界だって忘れちゃうかも。
なぜって。
始まりを覚えていない。
もう思い出せないってことは。
この今は、そこまで絶対的なものではなかった。
夢と変わらない、不確かなものだった。
ただ欺瞞を積み重ねて、確かな足枷にしただけで。
本当は……そんなスプーンなんて――。
そう思い出せる、魔法のレモンドロップ。
汝、自身を知れ、アンダーソン君。
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