誰もが覚えていて、本当は知っている。
その事実、全能な破壊力は全てを暴く。
マイク・ハンロン直伝の呪文。
ただのピエロだ。
そう、ITに向かって唱えるとITは真の姿を現す。
テツガクちゃん
誰もが覚えていて。
本当は知っている。
その事実。
ITは全能な破壊力で。
その全てを暴きます。
デリーのマイク・ハンロンさん直伝の――。
肯定
ただのピエロだ。
それから――。
ただのハロウィーンのお面だ。
ダニー・トランスさんからも盗んだ事実。
ルーザーズにとってITは。
踊るピエロのペニーワイズ。
それが共通項だった。
ダニー・トランスさんの場合。
ITはオーバールック・ホテル。
人の形の怪物だったり。
場所って怪物だったり。
その姿形は様々で無二だけど。
ITは同じ唯一の答え。
ただのピエロだ。
ただのハロウィーンのお面だ。
テツガクちゃん
本当は――スプーンなんてありません。
ですが、それぞれが違う姿形のスプーン。
ITを信じ始め、信じた未知へ進んでいく。
生きとし生けるものは信じた未知へ進む。
今、信じるものではなく。
かつて信じた過去の上にいる。
我らの踊るピエロ。
愛しのペニーワイズさん曰く。
かつてお前らの見た悪夢が。
ゲンジツのものとなるのだ。
肯定
ああ、そのとおりだ。
我が親友、踊るピエロよ。
ありがとう、ペニーワイズ。
フィクションだと相手にされない。
そういう台詞にしては確かな重さがある。
どこかの大統領に王様、天皇陛下の言葉よりも。
確かな温度が頬に伝わる、影のようにピッタリと。
そう、今じゃない。
昔、信じていたITの上にいる。
僕の場合。
すり替えてしまった事。
ITを信じ続けた事が悪夢だった。
フィクションとゲンジツは違う。
という誰かの答えを信じ続けてしまった事。
どう頑張っても、僕には二つの世界に境界線などないのに。
それでも、すり替えてしまった事。
そう信じ続けた。
これまでがピエロだ。
そう信じないといけなかった世界が。
ハロウィーンのお面だ。
今、その事実を伝えてくれたITを信じている。
アメリカが誇るシャイニング使い、ホラーの帝王さんを。
僕のもとへ届けてくれたITを信じている。
世界三大ウサギの一羽、竹取の国の愚かなFRウサギを。
我が愛しのワガママ・クイーン様を。
僕が果たすべき、約束のジワタネホでの想い出を。
まったく、吸血鬼の貪欲さには自分でも呆れるけど。
それでも、いいものだ。
絶対的に信じて来た、その壁が。
真の姿を現し、崩れ壊れるように消えていく、その感覚は。
血の気が引くように消えていく。
ただのピエロだ。
ただのハロウィーンのお面だ。
――だとしたら。
なぜ、こんな現状を信じるだろうか?
退屈な刑務所の中で朽ちる。
そういう物語を誰が信じるだろうか?
エージェント・スミス。
スミッティ―の如く、早くココから出ないと。
無事、故郷へ帰ったボヘミアンに続いて。
Just gotta get out!
Just gotta get right outta here!
人生は帰り道、目覚めは最高。
僕も帰ろ、故郷へ帰ろう。
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