存在と同時に存在しない。
私にだけ教えてくれた。
キャプテン・ジャック・スパロウの言葉。
それを人に伝えたら、顔を真っ赤に反論されたけど。
その記憶すら存在と同時に存在しない。
肯定
存在と同時に存在しない。
そう伝えてくれた。
キャプテン・ジャック・スパロウ。
きっと、それがどこかにあるはずだと。
1~4、もちろん5作目も探した。
だけど、そんな場面。
どこにもなかった。
僕の想像だったのか、とも少し思った。
でも、今なら言える。
これは想像でもない。
僕だけに伝えてくれた。
夢の中だったか、シャイニングなのか。
それは思い出せないけど。
間違いなく、キャプテン・ジャック・スパロウが。
この僕にこう伝えた。
存在と同時に存在しない、と。
テツガクちゃん
スプーンなんてなく、大きな魚もいない。
それを使いこなせる。
鍵の言葉、存在と同時に存在しない。
いい鍵ですね。
マスクを取るな。
肯定
そう、マスクを取るな。
僕がこの言葉を人に伝えた時。
顔を真っ赤に冷たく反論された。
君はおかしい、君は常に間違っている。
きっと、今になれば。
そんな事は言っていない。
もう、覚えていない。
そう返ってくる未来が伝わる。
だけど、すり替えず、棄てずに。
持っていてよかった。
存在するのと同時に存在しない。
とか。
存在と同時に非存在。
それじゃ意味がない。
テツガクちゃん
全く意味がありません。
鍵が変わってしまいます。
海原の果てを もう一度
日の出が沈む 緑の閃光
この鍵を使いこなした。
キャプテン・ジャック・スパロウだから。
託せた鍵。
(こちらの)日の出が(あちらでは)沈む。
という具合に。
見えない空白に意味がある鍵。
存在と同時に存在しない。
つまり――。
肯定
ただのピエロだ。
スプーンなんてなく、大きな魚もいない。
存在しないものが存在――しているように思える。
ハッキリ言えば、何も存在しないんだ。
だけど、確かに存在しているように思える。
というより、そう思わずにはいられない。
そう信じずにはいられない。
壁に囲まれた独房に独りだなんて。
あるいは、自分すらそこにはいないだなんて。
その事実を認めて許すのが。
恐くて怖ろしいと思えるから。
だけど、やっぱりピエロだ。
問題はこの鍵の使い方。
存在と同時に存在しない。
だから、存在しないITすら同時に存在――。
まだ、するとは言い難い。
だけど、気配に感触が伝わる。
未だ来ない、遥か彼方、遠くに思える昔の今が。
いつかの夢の続きのような今が伝わる。
我が愛しの世界三大ウサギの一羽。
竹取の国の愚かなFRウサギが隣にいる。
そういう朝が脈打つように伝わってくる。
……まだITが存在するとは言い難いけど。
それでも、存在と同時に存在しない。
明日は誰にとっても。
存在するとは言い難いものだけど。
それでも明日を疑いはしない。
誰もが当たり前のように。
明日を信じて昨日を忘れる。
だから、昨日に目覚めても気づきもしない。
存在しないものが存在しているように思える。
そう認めて許せたら。
やっぱり、この言葉、鍵の形はこれじゃないと。
存在と同時に存在しない。
存在しない事だけが確か。
スプーンなんてなく、大きな魚もいない。
だけど、ITを信じる人の前にだけ。
ITはその存在を伝え始める――。
自分以外の誰かにはするとは言い難い。
奇跡を伝え始める。
この僕に大切な鍵を託してくれた。
キャプテン・ジャック・スパロウのように。
地図に載らない、たからじまは今もある。
ただ、ITがあると信じたくない。
そういう人があまりに多く。
ITを信じる人を恐れ怖がる集団が――。
いいや、そんな集団、ただのピエロに過ぎない。
こんな世界、今の僕にはなんの関係もない。
無に過ぎない。
故郷は遥か彼方、今は塀の中。
そう感じる現状すら違うのかも。
だから、今は存在しないと思えるIT。
誰も存在すると認め難く許し難いIT。
ITが報われる朝をこの僕だけに。
存在しないと同時に存在――。
この先は、ITを信じる愚者の僕だけに。
ありがとう、キャプテン・ジャック・スパロウ。
力で奪え、情けは無用……でしたね。
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