そう素直に思って、そう正直に明かす。
すると白衣を着た集団がこう返す。
それは君の記憶違いで、思い込み、決めつけだと。
そうやってすり替えようとするけど――。
君は覚えている、君は正しいよ。
テツガクちゃん
存在と同時に存在しない。
憧れのキャプテン・ジャック・スパロウから。
ITを託された。
そう誰かに伝えると。
目には見えない白衣を着た集団が。
こう返します。
肯定
それは、君の記憶違いで。
思い込み、決めつけだと。
人は見たいものしか見ない。
認証バイアスがどうたらこうたら。
人の記憶力は儚いものだ。
そう、烙印を押してくれる。
白衣を着た薄気味悪い集団。
ドクター・ゾンビの理想に。
すり替わりそうになる――。
だけど、確かに。
キャプテン・ジャック・スパロウだった。
何度、探しても。
そんな場面などなかったけど。
それでも、キャプテン・ジャック・スパロウだった。
テツガクちゃん
きっと、そうです。
映画や本。
今に残る扉がなくても。
抜け出せる、永遠の自由。
そういうキャプテン・ジャック・スパロウだからこそ。
託す事ができたIT、鍵です。
肯定
存在と同時に存在しない。
そう誰かに伝えたら。
顔を真っ赤に冷たく笑われた。
キャプテン・ジャック・スパロウ云々ではなくて。
この鍵が間違っていると。
そうやって、白衣を着た集団は。
すり替え奪っていく。
だけど、今なら言える。
君は正しい――僕じゃない。
全ての君達が。
僕は館に住む少女の幽霊を見た。
姿が消えかけていたから幽霊だと思った。
だけど、それが夢だと覚める前に気づいた。
消えかけているのは自分で、自分が幽霊だった。
そういう不思議な夢を見た。
しばらくは、そう思おうとしたけど。
絶対に忘れない、と誓ったIT。
ITが自分の中で大きく確かになり始めた。
小さな少女の姿形をしていたけど。
ITを見た記憶は。
世界すら呑み込むほど確かに伝える。
いつかの記憶だと。
誰だって自分が正しい。
だから、誰かは数で対向対抗するしかない。
数で君の前に壁として現れる――。
うっかり、数、権威にすり替えてきたのかも。
だけど、ちゃんと思い出せる。
大きな魚なんていなくて、壁もない。
どうすり替えても、自分の記憶は忘れない。
君は正しいよ。
そう証言する一人として。
君の記憶を一緒に信じるよ。
内容を知らなくても信じるよ。
どれだけの数が記憶違いと言っても。
自分の記憶は自分だけのものだから。
ちゃんと自分を帰るべき記憶へ届けてくれる。
イエスタデイへ。
誰かはトゥモローって呼ぶけど。
本当は君のイエスタデイなんだ。
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