お客様は神様。
そう、神様でもなければ。
等価交換とは言えない、何かに。
お金を祓ってもくれない。
おまけに、こっちの都合も配慮してって？
神様でもないと無理です。
テツガクちゃん
お客様は神様。
そんな時代は終わってしまったと。
流行は言いますが。
流行は流れ行く。
そんな嘘しか残せません。
ですから、まだまだ。
終わってはいないのでしょう。
肯定
たぶん、終わっていないね。
きっと、そんな時代は終わった。
そう格好つけるのも流行。
遠い遥か昔。
そう、唐よりも昔の時代に。
誰かが言ったらしい、言葉。
お客様は神様です。
それを粋に感じた、流行は。
みんな真似して、大合唱。
そんな輪も広がれば。
狭くなって息苦しくなる。
だから、今度は。
それとは反対の言葉で。
気持ちよくなる。
広げた輪を手放して。
また新しい輪を広げていく。
いつもの茶番劇。
うんざりで飽き飽きした流行は。
年中変化しない白秋一色。
まだ秋だね、もう飽きたね。
テツガクちゃん
飽きましたね。
潔白を求め過ぎて。
疲れてしまいました。
どっちらけです。
諸行無常なんて幻想は。
この世には存在しません。
お互い、似たもの同士。
争いは同じ土俵で行われる。
もし、そうなら……。
お互い、求め過ぎなのでしょうね。
肯定
求め過ぎかもね。
今まで、僕らは神様に。
出会ったこともないし。
今後も出会うことはない。
等価交換とは言えない。
圧倒的に、売る側有利な条件を。
お金まではらって。
一方的に受け入れてくれる……。
おまけに、売る側の言い分だけを聞けって。
そんな人、神様以外に誰がいるのだろうか？
たぶん、人じゃないよ。
人なわけない。
都合のいい時にしか。
参拝に来ない誰かを。
追い払うわけでもなく。
放っておいてくれる。
無理だよね。
テツガクちゃん
無理ですね、私には。
神様ではなく、我がある。
ワガママ・クイーンですから。
なぜ、わざわざ。
外へ出て、お金もはらって。
あれこれそれどれ、と配慮して。
そこまでして。
お客様にならないといけないのですか？
お客様は神様ではない。
そう流行が言うのでしたら。
そうでしょう。
神様ではありません。
ですから、わざわざ。
誰かのルールにも従いたくもありません。
せっかくの休養日であれば。
なお、さらに。
そうやって。
お客様が減っていけば。
神様はいないって。
思い知ることになるでしょう。
都合のいい神様なんて。
そんなにいませんよ。
どちらにとっても。
ココまでついて来てしまった、あなたは。
きっと、人なのかもしれませんが。
私達にとっては、神様のような人です。
貴重な時間を。
確かにいただきました。
ありがとうございます。
ですが……申し訳ありません。
あなたの時間に見合う。
等価のものと交換できるものはありません。
かわりに。
今日のあなたの幸運を。
お祈りさせていただきます。
いつも、お疲れ様です。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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