人はいろいろ身に着けている。
謎のマスク、覚えのない傷、ガラスの靴、魔法の帽子。
それから――透明なコート。
脱獄王、アンディ・デュフレーンさんも着ていたコート。
それを自分も着ている事を忘れる――。
テツガクちゃん
人はいろいろ身に着けています。
謎のマスクに覚えのない傷。
ガラスの靴に魔法の帽子。
それから――透明なコート。
肯定
まるで、なんの悩みもない人間が。
公園を散歩してるようだ。
まるで、外部から身を守る。
透明なコートでも着てるようだ。
そうレッドさんが仰るように。
そこに脱獄王は歩いていた。
囚人の集団が暮らす刑務所の中を。
公園でも散歩するかのように歩いていた。
自分だけの世界を持っていて。
自分だけの記憶、未来を覚えていた。
目には見えないコートで守られた。
その内側にITはあった。
テツガクちゃん
マスクを外すな。
誓おう、もしも、ITが生きてたら――。
また戻ってきたら、僕らも戻ろう。
You get the best of both worlds
スモークマシンもバブルマシンもタイムマシンも取り出せる。
全自動にんでぃん皮むき器だって取り出せちゃう。
他にも様々な秘密兵器。
ITを信じる愚かさを守るために。
外から奪われないようにするために。
人は誰もが透明なコートを着ています。
確かに思える現状から。
全く違う無常、無状にある夢城へ繋ぎ。
その未知を静かに歩く記憶。
ITが伝わり染まり始める。
まさに、恐怖の伝染力。
ホラーの帝王さんが放つ、ゼロインチパンチ。
目には見えないシャイニングが。
全てがある闇の中、ダークサイドからITを引き上げる。
肯定
脱獄王、アンディ・デュフレーンさんがやらかしたように。
責任を背負う男、クリス・チェンバーズが伝えたように。
スタンリー・ユリスが約束を果たしたように。
人が着ている透明なコート。
それはITを守りながら未知を歩かせてくれる。
そこがどこだろうが、今がいつだろうが。
400パーセク先でも、世界の裏側でも。
確実に事実を届けてくれる。
ただのピエロだ。
目に見える、その全ては。
吸血鬼が人に擬態できるように。
そういう魔法がかけられた透明なコート。
それを僕に託した、世界三大ウサギの一羽。
竹取の国の愚かなFRウサギ。
今は目には見えない。
遥か彼方の昔にいる親友が。
壁を蹴り始めた。
僕がITを望み始めたから。
透明なコートで守って来たITを。
今に望み始めたから。
バニー&ヴァンパイア。
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