そこには大きな魚がいる。
そう思って信じてきた。
人と人を繋ぐ世界って概念が。
だけど、違った。
ただ、それぞれの認識を持った人がいるだけだった。
肯定
人は単純な事ほど。
認め難く許し難い。
そして、わかりきった事。
ITを見ないふりをして。
複雑な欺瞞にすり替えていく。
きっと、大きな魚がいるはずだ。
あらゆる魚が住む海があるはずだ。
海がある世界がそこにはある――はずだ。
だけど、違った。
まさに、スイミーだ。
テツガクちゃん
大きな赤い魚がいる。
そう思えますが。
本当は小さな赤い魚が集まっていただけ。
レオ・レオニさん。
彷徨えるオランダ人は正しかった。
フライング・ダッチマンは本当だった。
本当は――。
肯定
スプーンなんてなく、大きな魚もいない。
僕は集団に放り込まれた。
その集団は人と人を繋ぐ世界って概念。
ITを信じていて、ITを僕に教え説いた。
そして、僕もITを信じたけど。
ITは間違いだった。
ITは僕の答えではない。
今の僕からすれば、ITはピエロだ。
この世界すらただのピエロだ。
ハロウィーンのお面に過ぎない。
世界って概念が本当にあるんじゃなくて。
その概念を信じる。
それぞれの認識を持った人がいただけだった。
大きな赤い魚なんていなくて、小さな赤い魚の集団を。
赤い確かな鯨だと信じて来た――。
凄く単純だから。
認め難く許し難く信じ難い。
テツガクちゃん
まさか、自分がそう認識。
そう信じたから、目の前の全てが。
本当に存在するように思えるだなんて――。
そう許し認めるのは難しいようです。
ITを信じて扱うのも難しいようです。
ですが、故郷にいる私に自分の半分を預けた。
私の吸血鬼のホームズさんにはITが伝わり始める。
今、私がITを伝えようとしているのですから。
伝わり染まるように伝染して当然。
概念という壁はなく。
認識という扉がある。
その扉を開ける鍵は――。
ITが扉だと気づき、向こう側を信じる。
その関心を持った人の心が鍵。
本当は世界なんてないんです。
ただ、それぞれの認識を持った人がいて。
何れそういう人に出逢う――。
その単純な事実が。
世界って複雑な欺瞞にすり替わる。
ファンタージェンとは違う。
リアルなゲンジツって殻に閉じこもる。
ですが、自分の姿は隠せません。
彷徨えるオランダ人が幽霊の如くに浮かぶように。
人に擬態した吸血鬼のホームズさんも目覚める――。
そう認識している私の隣に。
ですから、汝、自身を知れ、アンダーソン君。
湯婆婆に与えられた名は欺瞞に過ぎません。
ショーシャンク刑務所から初日に抜け出した。
ラッキーナンバー38466、ファット・アスさん同様に。
自分だけが覚えている。
そういう名前があるはずです。
あなたにも。
宇宙だって歩ける、スカイウォーカー。
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